地元に拠点　思い出巡り　越前市出身歌手　野路由紀子さん

2022年5月13日 05時05分 (5月13日 10時06分更新)

故郷の思い出の地などを巡る番組の収録に臨む野路さん＝越前市の福井鉄道家久駅で

丹南ＣＡＴＶ番組に出演中

　越前市出身の歌手、野路由紀子さんが芸能生活五十周年を機に故郷に拠点を移し、活動している。現在は、四月から始まった丹南ケーブルテレビの「野路由紀子　歌めぐり　私が生まれて育ったところ」に出演。十二日にも市内で同番組の収録があり、野路さんは「地元のことはまだよく知らないので、改めて良さを再発見しながら仕事ができれば」と意気込んでいた。　（堂下佳鈴）

　幼い頃から美空ひばりに憧れて歌手を志していた野路さんは、十代で上京し、一九七一（昭和四十六）年にデビュー。デビュー曲「私が生まれて育ったところ」がいきなりヒットし、その後もドラマの主題歌などを歌い、人気が出た。

　昨年十一月に地元に戻り、同番組がＵターン後の初仕事だという。番組では野路さんが思い出の地や行ってみたい場所を巡り、地元の魅力を再発見していく。

　今回の収録は母校巡りがテーマ。この日は、学生時代によく利用したという福井鉄道家久駅で撮影し、野路さんは「昔よりも駅が小さく見える。当時は自販機なんてなかった」などと懐かしんだ。番組では視聴者からリクエスト曲を募集し、野路さんが披露するコーナーもある。

　野路さんは「もう一度地元の魅力を学び、皆さんに良さを伝えられたらうれしい」と笑顔を見せた。番組は月に一本制作する。五月分の放送は二十一日〜六月三日。一日二回で、午前十一時四十分からと午後八時から。