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【J1名古屋】FWユンカー“一発回答”の先制ゴール 長谷川健太監督も「決めきる力がある」と信頼

2023年2月18日 18時48分

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先制ゴールを決め、サムアップする名古屋・ユンカー

先制ゴールを決め、サムアップする名古屋・ユンカー

◇18日 サッカー J1開幕節 横浜FC0―1名古屋(ニッパツ三ツ沢球技場)
 名古屋グランパスの期待の新戦力FWキャスパー・ユンカー(28)が開始早々に先制点を決め、2季ぶりにJ1に復帰した横浜FCに勝利し、白星スタートを切った。
     ◇
 今季チーム1号を、取るべき男が取った。前半4分、MF和泉竜司が蹴った左CKは、ファーサイドのユンカーのもとへ。相手に体を入れられながらも、左すねでねじ込んだ。「自分にとって大事なことはゴールの中に入っていること。足でも頭でも、肩でもいい。当たって入れば、それはゴールになる」。移籍後初出場から、5分とかからない“一発回答”だった。
 「チームとして練習していた形。自分もそうだし、チームにとっていい形だった」。アウェーに駆けつけたサポーターを、狂喜乱舞させた。
 その13分後にも、力を見せつけた。DF丸山祐市のスルーパスに絶妙な動き出しで反応すると、GKとの1対1を難なく沈めた。いきなりの1試合2得点かと思ったのもつかの間、VARで検証した結果オフサイドの判定に。「非常に残念だったけど、チームとしていい攻撃ができていた証拠」と前を向いた。
 長谷川健太監督もオフサイドを残念がりつつ「非常にいい抜けだしだった」と称賛。昨季苦しんだ決定力不足解消に期待されたユンカーの、いきなりの活躍に「チャンスがないところでも決めきる力がある」と信頼を寄せた。
 昇格組との試合が難しくなることは、浦和で迎えた昨季の開幕・京都戦(●0―1)で思い知っている。「昇格してきたチームはモチベーションが高い。横浜FCもタフなプレーをしてきたし、僕のJリーグでの経験の中で、かなりハードな試合だった」。自らの得点で、苦い思い出を拭い去った。
 この日はマテウス・カストロ、永井謙佑と結成した3トップでスピードを発揮。「ずっと練習してきた部分。うまく出せた部分もあった」としつつ「自分を含めた3人のポテンシャルは高い。次はもっと目に見える結果で残せるようにしたい」。次に狙うのは、3人で奪う複数得点。グランパスの新しいストライカーが、最高に近い形で第一歩を踏み出した。

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