テレビ朝日系ドラマ『特捜9 season6』（毎週水曜　後9：00）の最終話（5月31日放送）に、翌週6月7日からスタートする『刑事7人』シーズン9に主演する東山紀之が登場することが28日、わかった。『特捜9 season6』で主演を務める井ノ原快彦演じる“浅輪直樹”と、東山演じる“天樹悠”が夢の初共演を果たす。

　『特捜9』での共演シーンが撮影された直後には、2019年以来となるバトンタッチセレモニーが行われた。普段からメールなどでやりとりをし、井ノ原が東山の家に行くほどの仲だけに、大盛り上がり。ドラマ初共演に関して、井ノ原は「肩をポンっと叩いていただくシーンだったのですが、その瞬間に『あ、初めてだ』と改めて感動しました」と感慨深く語る。

　東山も「井ノ原とは、わりとしょっちゅう連絡も取り合っていますし、家にも遊び来てくれていろいろと話す仲ですので、そのあたりの違和感はなかったです」と、すんなりと役に入り込めた様子。いったいどのような形での共演となるのか注目したい。

　また、東山が「『特捜9』と『刑事7人』が同じ世界の中にあるというのは夢がある」と話すと、井ノ原も「浅輪直樹と天樹悠がしょっちゅうすれ違っているかもしれなかった…こういったコラボレーションは本当に面白い」と興奮。井ノ原が「ひょっとしたら僕が『刑事7人』にお邪魔することがあるかもしれません」と期待すると、東山は「だとしたら『特捜7』『刑事9人』でやろう！」と提案していた。

　そして、前回のバトンタッチセレモニーの際に、井ノ原は「僕だと思って（笑）、『刑事7人』の資料室のどこかに置いていただけないでしょうか…？」と、自身も劇中で使っている同型のマグカップを東山にプレゼントしたが、そのマグカップが6月7日放送の『刑事7人』シーズン9第1話に登場。東山が「いまだに劇中で使わせてもらっています。井ノ原との絆の1つです」と感謝を述べると、井ノ原は「オシャレだなと思って自分で買ったものですので、余計にうれしいです」と喜んでいた。

　テレビ朝日では、歴史ある人気ドラマシリーズを、毎週水曜よる9時に放送しているが、現在放送中の『特捜9 season6』終了後、すぐに『刑事7人』シーズン9がスタート、というように上半期切れ目なく放送する“水9”シームレス放送を実施。スタートを任された東山は「先輩方から受け継いでいる、伝統あるテレビ朝日の“水曜9時”という枠を、僕らの世代もきちっとした形で皆さんにお届けできれば」と襟を正す。また、「今、世界がすごく変化していますが、この枠だけは変わらず、安心して皆さんに楽しんでいただけるエンターテインメントの真髄」と位置づけ、「今回の『刑事7人』はシリーズ屈指の重く切ないストーリーになっています。楽しみにしていてください！」とアピールした。

　一方の井ノ原は「12歳の時にこの世界に入って、東山さんの背中をずっと追っていました。今こうして同じ“水曜9時”のドラマとしてバトンタッチができるのは、個人的にとても感動しています」と真剣な眼差し。さらには「普通に1週間を生きていて、木曜日、金曜日と働くのはきついと思うんです。そこで水曜日にほどよい緊張と、最後に癒されるような人間ドラマを観ていただき、残りの2日も頑張ってほしいという意味でも、この枠は重要」と語っていた。「『特捜9』最終回は、重すぎず、軽すぎずで、また次も観たくなる…そんな回になっていると思います。引き続き“水曜9時”を楽しんでいただけばうれしいです！」と東山にバトンを渡した。