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【グラニュース】

玉田、輝きを再び ピクシー監督助言「攻撃の核に」

2008年3月12日 紙面から

ストイコビッチ監督(右)のアドバイスを聞く玉田(左)=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで

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 名古屋グランパスのドラガン・ストイコビッチ監督(43)が11日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで、FW玉田圭司(27)とマンツーマンの反省会を行った。京都との開幕戦(8日)を引き分けたピクシー監督は、プレー内容を高く評価している玉田に、攻撃のリーダーになる期待を込めて、意見を交換した。

 午前の練習を終えた後、ピクシー監督が玉田を呼び寄せた。芝生の上で、通訳を介して2人だけの反省会が始まった。

 「京都戦での私の意見を伝えた。玉田のプレーにはポジティブな印象がある」

 1−1で引き分けた開幕戦。ヨンセンとツートップを組んだ玉田は切れのいい動きを見せたが無得点。プレー内容には満足している指揮官が、あえて玉田を呼んだのは、攻撃のリーダーに意見を伝えたかったからだ。

 「玉田のことだけではない。チーム全体で、集中して戦うこと、決めるところはしっかり決めようと話した」

 ピクシー新体制になって、チーム内での存在感が、がらりと変わった。昨年の玉田は、チームスタイルの事情で、ほとんど控え。それでも14試合5得点。出場741分だから、90分換算で2試合に1点以上のペースで得点している。「去年も調子は良かった」と言う玉田には能力を発揮する機会があまりに少なかった。

 「期待すればするほど乗っていくタイプ」(クラブ幹部)という一面は、現役時代のピクシーと似ている。自らの経験から、いいチームの条件に「エースと監督の良好な関係」を挙げるピクシー監督が、玉田に攻撃力だけでなくチームの推進力を期待する。

 「開幕戦は全然満足していない」と振り返る玉田の胸には不満ではなく、次へのエネルギーが充満している。「(チームを)引っ張っていく自覚はある。内容は悪くないし(勝ち点を)落としたことで、気を引き締めて浦和戦に臨むことができる」。昨年までにはない期待感がプラスアルファの力になる。 (木本邦彦)

 

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