「フェムテック」を当たり前に 女性が活躍できる環境を

宮路拓馬・衆院議員
宮路拓馬氏=岡本同世撮影
宮路拓馬氏=岡本同世撮影

 「フェムテック(Femtech)」という言葉をご存じだろうか。Female(女性)とTechnology(テクノロジー)を組み合わせた造語であり、生理や妊娠などに関する女性の悩みを解決したり、女性やパートナーのセクシュアルウエルネス(性の健康)を向上させたりする商品やサービスを指す。

 政治の場で議論されてこなかった分野だが、フェムテックの振興はより豊かな人生を送れるようにするためには必要なことだ。

浸透していないフェムテック

 女性特有の悩みについては、これまで議論しづらい雰囲気があり、抱え込みがちなものだったのだろうと思う。しかし、本人にとっては大きな問題であり、つらい生理痛、その前に来るPMS(月経前症候群)などに悩む人は多い。

 もちろん個人差はあるだろうが、女性が自分の最大パフォーマンスを発揮できるのは、月10日ほどにすぎないという指摘もある。さらに生理用品、医薬品など経済的な負担もある。

 生物学的な差異によるものなので防げないものとはいえ、男性には分からないつらさやその「不公平さ」を少しでもなくすことができたら、女性が活躍できる環境の改善ができるのではないか。

 そのためのサービスや製品があるならば、積極的に導入すべきだ――このように考え、野田聖子・自民党幹事長代行に会長をお願いし、フェムテック振興議員連盟を立ち…

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衆院議員

 1979年生まれ。広島市財政課長、総務省秘書課課長補佐などを経て2014年衆院選で初当選。衆院比例九州、当選2回。自民党石原派。