泉田知事、東電と再会談「調整中」
甘利氏へは面会申し入れ
泉田裕彦知事は11日午前の会見で、東京電力が柏崎刈羽原発6、7号機の再稼働に向けた原子力規制委員会への安全審査申請の説明をするため、広瀬直己社長と知事の再会談を県に申し入れたことについて、会談自体は「拒むものではない」とした上で、「前回(5日)は話がかみ合わなかった。かみ合うように事務調整をしている」と述べた。
知事は「トップ会談するときには調整が必要。内容を調整しなければ、話はできない」と強調。東電が設置を進めるフィルター付きベントの事前了解の扱いや、放射性物質を含む汚泥の引き取り問題など、調整の内容については「交渉ごとなので話せない」とした。
また、東電の申請方針に反発した泉田知事に対し、甘利明経済再生担当相が9日に「(規制委に)安全かどうかを判断させないというのは、少し誤解ではないかと思う」と発言したことについて、「誤解しているわけではない。フィルター付きベントの設置を含め、何が懸念なのかを大臣に伝えたい」と述べ、10日に面会を申し入れたことを明らかにした。