京都市立美術工芸高校の開校式 JR京都駅周辺再開発の一環

京都市が進めているJR京都駅周辺の再開発の一環として移転、開校した京都市立美術工芸高校の開校式が、10日開かれました。

京都市は、JR京都駅周辺の再開発を進めていて、その一環として中京区にあった銅駝美術工芸高校を京都市立芸術大学とともに駅近くに移転させます。
高校の名称は新たに「京都市立美術工芸高校」となり、新校舎は、崇仁小学校の跡地に建てられました。
10日は、新入生を含むおよそ270人の生徒と教職員などが出席して体育館で開校式が開かれ、はじめに名和野新吾 校長が、「京都の豊かな資源を礎に、美の精神を持って新たな価値を創造する人を育てます」と宣言しました。
このあと、代表の生徒が壇上に上がり、「正解のない美術の世界で、互いに刺激を与え合って挑戦していくすばらしさを多様な表現を通して、多くの人に伝えていきたい」と抱負を述べました。
新校舎には、デジタル技術を扱う最新の機器や、日本画を描くための専用のスペースも備えられ、芸術を幅広く学べる環境が整えられたということです。
ファッションを学ぶ2年生の小山湖月さんは、「京都駅に近く、刺激が多いと感じているので発想や作品作りにいかしていきたい」と意気込んでいました。
京都市立美術工芸高校の隣の敷地には、ことし10月に、京都市立芸術大学が移転する予定です。