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兵庫スイングスマイリーズ・野々村聡子(22)が故郷で描いていた小さな夢は今、限りなく広がった。「とにかく野球をやりたくて関西に出てきたんです。これから毎日できるんですから。もう、頑張るだけです」。そのさわやかな笑顔はむしろ、「女性アスリート」というより、「女子大生」の肩書の方が似合う。
広島・福山誠之館高時代は周囲に硬式野球チームがなく、ソフトボール部に所属していた。一方、大阪で活動する女子硬式野球チーム「大阪BLESS」の存在を知っていた。「だから、関西の大学に進学して、硬式野球をやろう、と決めたんです」。奈良教育大保健体育科に進学し、念願の硬式野球チームに入った。そして、単に夢をかなえただけでなく、プロ野球選手にまでたどり着いた。
現在は、20日が締め切りの卒業論文の執筆に追われている。タイトルは「指導者の社会的勢力が高校女子野球選手の競技意欲に及ぼす影響」。大学の勉強だけではなく、自身の体験も踏まえた“力作”になりそうだ。
家族の影響もあって、小さい頃から大の広島ファン。石井、前田智、緒方(現1軍コーチ)といった“渋い”選手が好みだ。「将来、学校の先生になって、広島にはまだない女子の硬式野球部をつくる」。大学進学の時に描いていたそんな夢も、今はひと休みだ。
〈1〉1987年7月23日、広島県〈2〉外野手(内野手)〈3〉大阪BLESS(硬)〈4〉硬4年、ソ3年〈5〉164センチ〈6〉右左
〈1〉生年月日、出身地〈2〉守備位置(ほかに守れる位置)〈3〉前所属〈4〉キャリア(硬は硬式、軟は軟式、ソはソフトボール)〈5〉身長〈6〉投打
(2010年1月12日12時29分 スポーツ報知)