バイデン氏、日系人強制収容への謝罪を再確認「非道徳的」

バイデン大統領(AP=共同)
バイデン大統領(AP=共同)

 【ワシントン=黒瀬悦成】バイデン米大統領は19日、先の大戦で当時のルーズベルト大統領が日系米国人の強制収容に道を開く大統領令に署名してから同日で79年となったのに合わせて声明を発表し、過去の米政府による公式謝罪を「改めて確認する」とした。

 バイデン氏は、大戦中に米政府が日系人の公民権を剥奪し、約12万人を全米各地の強制収容所に送り込んだことについて「米国史で最も恥ずべき時期の一つだった」と指摘した。

 また、日系人だというだけで家族らが住む場所や職場を追われ、非人道的な強制収容所で何年も生活することを強いられたとし、米政府の行動は「非道徳的で憲法違反だった」と強く批判した。

 同時に、日系人の名誉回復に取り組んだ故フレッド・コレマツ氏の名前を挙げ、「この憎しみに満ちた政策に抵抗した多くの日系米国人の勇敢さは希望の象徴だった」と強調した。

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