電気自動車(EV)開発の中国・比亜迪(BYD)の日本法人であるビーワイディージャパンは2019年3月末、小型の電気バス(EVバス)を日本で発売すると発表した(図)。1950万円(税抜き)と比較的安くして、日本で存在感の大きい日野自動車の小型バス「ポンチョ」の牙城を崩す。2020年春から納車する。
新型EVバス「J6」の電池容量は105kWhで、航続距離は200km超に達するという。ディーゼルエンジンを搭載するポンチョの希望小売価格が1600万円強で、BYDは2割程度高いのに抑えた。補助金を考慮するとJ6の実質価格は「1200万~1300万円」(ビーワイディージャパン副社長の花田晋作氏)に下がる見込み。EVバスの利用には充電器の設置が必要になるため、初期価格はエンジン車とほぼ同等になるとみられる。