“中日・谷繁vs西武・伊原”新監督同士をめぐる意外な「因縁」とは…

2014.02.23


谷繁&伊原の両監督には因縁がある【拡大】

 12球団で新監督は2人だけ。中日・谷繁元信選手兼任監督(43)と西武に復帰の伊原春樹監督(65)。それぞれ22日のオリックス(北谷)、ソフトバンク(宮崎)とのオープン戦でデビューした。意外な因縁がある新監督コンビの行方は興味深い。

 「沖縄では選手の動きをベンチから確認したい」。谷繁兼任監督はこう語っており、まずは監督専任。落合GMが監督時代の売りの猛練習を復活させた成果をベンチから見守るという。

 谷繁監督が継承した落合流にはお手本がある。リーグ優勝8回、日本一6回を誇る常勝西武を率いた、落合氏が師と仰ぐ森祇晶監督の野球を原点としているのだ。

 ところが、森氏と谷繁監督の間には根深い確執があった。01年のシーズン、V9巨人の正捕手であり、常勝西武を築いた森氏が横浜(現DeNA)監督に就任。正捕手・谷繁と衝突した。そのため01年オフに谷繁は中日にFA移籍した。そこへ03年オフに森野球に心酔する落合氏が中日監督に就任。そして横浜時代から捕手・谷繁の顔になっていた背番号7を剥奪。27番に変更した。「谷繁がかわいそうだ。森さんが落合にやらせたのだろう。あそこまでやるか」。事情を知る球界OBたちは憤慨した。

 だが、捕手・谷繁は実力を落合監督に認めさせ、GMになった落合氏が白井オーナーに谷繁を監督に推薦、実現している。新指揮官とすれば、森氏に一目置かせるためにも負けるわけにはいかないだろう。

 一方、伊原監督は自らが参謀を務めた常勝・森西武の再現を宣言。厳しいドレスコードなどを打ち出し、森流管理野球を復活させている。

 常勝西武を築き上げた森氏を巡る因縁のある中日・谷繁vs西武・伊原両監督。ペナントレースの主役に躍り出るのはどちらか。新監督コンビの手腕に注目だ。 (江尻良文)

 

 

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