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処方薬事典データ協力:株式会社メドレー

ヒロポン錠の基本情報

一般名
製薬会社
薬価・規格
300.7円(1mg1錠)
添付文書
(更新確認日:2024年5月14日)

基本情報

効能・効果
  • インスリンショックの改善
  • 昏睡の改善
  • 嗜眠の改善
  • 睡眠剤の急性中毒の改善
  • ナルコレプシーの改善
  • 麻酔剤の急性中毒の改善
  • もうろう状態の改善
  • うつ状態の改善
  • うつ病の改善
  • 手術後の虚脱状態の回復促進
  • 手術中の虚脱状態の回復促進
  • 麻酔の覚醒促進
  • 統合失調症の遅鈍症の改善
注意すべき副作用
薬物依存 、 興奮 、 情動不安 、 めまい 、 不眠 、 多幸症 、 振戦 、 頭痛 、 心悸亢進 、 頻脈
用法・用量(主なもの)
  • 通常、成人には、メタンフェタミン塩酸塩として1回2.5〜5mg、1日10〜15mgを経口投与する
    • なお、年齢、症状により適宜増減する

副作用

主な副作用
興奮 、 情動不安 、 めまい 、 不眠 、 多幸症 、 振戦 、 頭痛 、 心悸亢進 、 頻脈 、 血圧上昇 、 食欲不振
重大な副作用
薬物依存
上記以外の副作用
口渇 、 不快な味覚 、 下痢 、 便秘 、 過敏症 、 じん麻疹 、 インポテンツ 、 性欲変化

注意事項

病気や症状に応じた注意事項
  • 禁止
    • 過敏症
    • 激越状態
    • 甲状腺機能亢進症
    • 重篤な高血圧症
    • 心疾患
    • 動脈硬化症
    • 不眠症
    • 薬物乱用
    • モノアミン酸化酵素阻害剤投与中
    • モノアミン酸化酵素阻害剤投与後2週間以内
  • 注意
    • 腎機能障害
    • 高血圧症<重篤な高血圧症を除く>
患者の属性に応じた注意事項
  • 相対禁止
    • 妊婦・産婦
  • 注意
    • 授乳婦
    • 高齢者
年齢や性別に応じた注意事項
  • 注意
    • 高齢者(65歳〜)

相互作用

薬剤との相互作用
薬剤名
影響
モノアミン酸化酵素阻害剤
高血圧クリーゼ
セレギリン塩酸塩
高血圧クリーゼ
ラサギリンメシル酸塩
高血圧クリーゼ
サフィナミドメシル酸塩
高血圧クリーゼ
メチルドパ
降圧作用を阻害
レセルピン
降圧作用を阻害
三環系抗うつ剤
本剤の作用が増強
イミプラミン塩酸塩
本剤の作用が増強
アミトリプチリン塩酸塩
本剤の作用が増強
全身麻酔
不整脈
イソフルラン
不整脈
セボフルラン
不整脈
全身麻酔
心室細動
イソフルラン
心室細動
セボフルラン
心室細動

処方理由

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添付文書

効果・効能(添付文書全文)

1). 次記疾病・症状の改善:ナルコレプシー、各種の昏睡、嗜眠、もうろう状態、インスリンショック、うつ病・うつ状態、統合失調症の遅鈍症の改善。
2). 手術中・手術後の虚脱状態からの回復促進及び麻酔からの覚醒促進。
3). 麻酔剤の急性中毒、睡眠剤の急性中毒の改善。

用法・用量(添付文書全文)

通常、成人には、メタンフェタミン塩酸塩として1回2.5〜5mg、1日10〜15mgを経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。

副作用(添付文書全文)

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1. 重大な副作用
11.1.1. 依存性(頻度不明):反復投与により薬物依存を生じるので、観察を十分に行い、用量及び使用期間に注意し、慎重に投与すること〔8.1参照〕。
11.2. その他の副作用
1). 精神神経系:(頻度不明)興奮、情動不安、めまい、不眠、多幸症、振戦、頭痛。
2). 循環器:(頻度不明)心悸亢進、頻脈、血圧上昇。
3). 消化器:(頻度不明)食欲不振、口渇、不快な味覚、下痢、便秘。
4). 過敏症:(頻度不明)じん麻疹。
5). その他:(頻度不明)インポテンツ、性欲変化。

使用上の注意(添付文書全文)

(禁忌)
2.1. モノアミン酸化酵素阻害剤投与中(セレギリン塩酸塩、ラサギリンメシル酸塩、サフィナミドメシル酸塩)又はモノアミン酸化酵素阻害剤投与後2週間以内の患者〔10.1参照〕。
2.2. 重篤な高血圧症、動脈硬化症の患者[血圧上昇のおそれがある]。
2.3. 心疾患のある患者[本剤は心収縮力を増強し、心拍出量を増加させるため、症状が悪化するおそれがある]。
2.4. 甲状腺機能亢進症の患者[心機能亢進状態にあるため、本剤が心機能に対し悪影響を及ぼす可能性がある]。
2.5. 本剤の成分又はアドレナリン作動薬に対し過敏症の患者[過敏症が発現するおそれがある]。
2.6. 不眠症、激越状態にある患者[症状が悪化するおそれがある]。
2.7. 薬物乱用の既往歴のある患者[反復投与により薬物依存を生じるので、乱用のおそれがある]。
(重要な基本的注意)
8.1. 反復投与により薬物依存を生じるので、観察を十分に行い、用量及び使用期間に注意し、慎重に投与すること〔11.1.1参照〕。
8.2. 本剤投与中の患者には、自動車の運転など危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。
8.3. 治療の目的以外には使用しないこと。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)
9.1.1. 高血圧症<重篤な高血圧症を除く>の患者:血圧上昇のおそれがある。
(腎機能障害患者)
腎機能障害患者:排泄が遅延し、高い血中濃度が持続するおそれがある。
(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること(動物実験(マウス、家兎)で催奇形作用(脳ヘルニア、口蓋裂等)が報告されている)。
(授乳婦)
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(ヒトで乳汁中への移行が報告されている(メタンフェタミンの医療目的外での使用(投与量不明、静脈内投与又は吸引)による))。
(高齢者)
本剤は、主として腎臓から排泄されるが、高齢者では腎機能が低下していることが多いため、高い血中濃度が持続するおそれがある〔16.5.1参照〕。
(相互作用)
10.1. 併用禁忌:
モノアミン酸化酵素阻害剤(セレギリン塩酸塩<エフピー>、ラサギリンメシル酸塩<アジレクト>、サフィナミドメシル酸塩<エクフィナ>)〔2.1参照〕[高血圧クリーゼを起こすおそれがあるので、これらの薬剤を投与中又は投与後2週間以内の患者には本剤を投与しないこと(神経外モノアミン濃度が増加すると考えられる)]。
10.2. 併用注意:
1). メチルドパ水和物、レセルピン[これらの薬剤の降圧作用を阻害する(機序は不明である)]。
2). 三環系抗うつ剤(イミプラミン塩酸塩、アミトリプチリン塩酸塩等)[本剤の作用が増強されることがある(機序は不明である)]。
3). 全身麻酔剤(イソフルラン、セボフルラン等)[不整脈・心室細動を起こすことがある(機序は不明である)]。
(取扱い上の注意)
外箱開封後は遮光して保存すること。
(保管上の注意)
室温保存。

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