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ヤフードーム:ソフトバンクが870億円で買収

ヤフードーム
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 ソフトバンクは24日、傘下のプロ野球福岡ソフトバンクホークスの本拠地「福岡ヤフージャパンドーム」(福岡市中央区)を870億円で買収すると発表した。ドーム球場を所有するシンガポール政府系投資公社「GICリアルエステート」と売買契約を結び、27日に取得する。使用料の支払い負担を減らすのが狙い。

 同社によると、現在GICに年間約50億円の使用料を払っている。ドームを買い取ることにより、年間負担額約30億円を削減できるという。球団経営の効率化を図り、選手補強やファンサービスなどを充実させる。

 ソフトバンクは新たに設立した特別目的会社(SPC)を通じ、ドームの施設と土地を取得する。隣接するホテルや商業施設を含む3点セットで開発されたが、ホテル「ヒルトン福岡シーホーク」や、商業施設「ホークスタウンモール」はGICが引き続き保有する。

 ドームは1993年開業し、福岡ダイエーホークス(当時)の本拠地として使われた。ダイエーの経営悪化に伴い、ドーム、ホテル、商業施設を米投資会社コロニー・キャピタルに売却した。

 ソフトバンクは05年、ダイエーから球団の譲渡を受けてプロ野球に参入、30年間のドーム使用契約を締結した。07年からは、コロニーからドームなどを取得したGICに使用料を払ってきた。改装などは手続きに時間がかかるため、長期に球団を運営する上では買い取りが望ましいと判断した。

 ソフトバンクは「球団は欠かせない存在。ドームを保有することで、より福岡に密着したい」としている。【小原擁】

 ★福岡ヤフージャパンドーム 国内初の屋根開閉式ドーム施設として1993年に開業した。建築面積7万平方メートル。ドーム球場としては国内一広く、観客収容は約3万8000人。ソフトバンクホークスなどプロ野球の試合だけなく、コンサートや各種イベントに利用されている。当初は「福岡ドーム」と呼ばれ、05年にはソフトバンク傘下のヤフーにドーム命名権が売却され、現在の名称になった。

毎日新聞 2012年3月24日 11時07分(最終更新 3月24日 12時18分)

 

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