菊地直子容疑者、殺人などの容疑で再逮捕
VXガス使った襲撃事件 「関与わからない」と供述
警視庁は24日、地下鉄サリン事件の殺人容疑などで逮捕したオウム真理教元幹部、菊地直子容疑者(40)を猛毒のVXガスを使った3件の襲撃事件の殺人と殺人未遂容疑で再逮捕した。同容疑者は「自分が事件に関与したかどうかわからない」と供述しているという。
東京地検は同日、地下鉄サリン事件の殺人容疑などについて処分保留とした。菊地容疑者は「サリンとは知らなかった」と供述しており、当時の認識などをさらに調べ、刑事処分を決める方針。
再逮捕容疑は教団幹部からVXガスの生成を指示され、1994年12月、大阪市淀川区の路上で、教団から警察のスパイと疑われた会社員、浜口忠仁さん(当時28)にVXガスをかけて殺害したほか、翌年1月にかけ、東京都内で駐車場経営者の男性とオウム真理教被害者の会会長を襲撃し殺害しようとした疑い。
東京地検は24日、菊地容疑者をかくまったとして高橋寛人容疑者(41)を犯人蔵匿罪で起訴した。