チャドクガの生態
葉の裏側に産み付けられた卵塊(黄色の毛玉状)で冬を越し、幼虫は4〜5月、8〜9月の年2回発生します。
孵化し、幼虫になると、葉の裏や表に集団で並び、葉を食べる姿が見られます。成長するにしたがって分散し、被害が大きくなります。
また、卵から幼虫、成虫にいたるまですべての状態で毒を持っています。
駆除方法
幼虫が発生し、樹木全体に広がった時点ではすでに手遅れです。卵や幼虫の初期の時期にはまめに樹木を観察し、葉や枝ごと切りとって処分しましょう。枝を剪定しておくと駆除しやすく、チャドクガも発生しにくくなります。
幼虫になってしまったら・・・
チャドクガの幼虫は殺虫剤に弱いので園芸店で売られている園芸用殺虫剤で駆除できます。また、薬局で売っているゴキブリ用エアゾールでも駆除できますが、木が傷む可能性があります。しかし、完全に枯れるのではなく、次の年には新芽が出るようです。
ここで注意してください。殺虫剤で駆除しても皮膚炎の原因になる毒針毛はそのままです。死骸や樹木に残っている毛にも注意が必要です。
幼虫に触れたときの症状及び処置方法
処置方法としては接触部をこすらずに、セロハンテープなどで軽く押さえながら、毒針毛を取り除きます。その後、強めの流水やシャワーで洗い流します。
掻いたり、擦ったりすると、被害が広がるとともに、毒針毛が深く刺さるので注意してください。
薬は、抗ヒスタミン軟膏が効きます。アンモニアは効きません。水ぶくれになったり、範囲が広い場合は皮膚科を受診してください。
目に被害を受けた場合は、水で十分洗い流した後、眼科を受診してください。
毒針毛が衣服についてしまったら・・・
衣服に刺さった毒針毛は洗濯しただけではなかなか取れません。毒針毛はたんぱく質でできているので、熱に弱いという性質があります。
そこで、方法としては、50度以上のお湯での洗濯やスチームアイロンをかけることが効果的です。また、洗濯する前に掃除機で吸い取る方法も効果的ですが、その際毒針毛に触れないよう注意してください。
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