中国外務省の趙立堅副報道局長は17日の定例会見で、日米が中国を名指しで批判する共同声明を発表したことに絡み、日本を「自ら進んで米国の顔色をうかがい、戦略的属国になっている」と非難。日米に対し「内政干渉をやめるよう強く求める」と語った。

 趙氏は、日米が「冷戦的思考に固執し、反中包囲網をつくろうとしている」と主張。米国と歩調をあわせる日本に対し「中国の台頭と復興を妨げるという利益を満たすために、オオカミを家に引き込み、地域の利益を売り渡した」などと強い言葉で非難した。

 日米両政府は16日、外務・防衛担当閣僚会合を東京で開き、中国の行動が国際秩序に合致していないと指摘する共同声明を発表した。趙氏は会見で、声明に対し「強烈な不満と断固とした反対」を表明し、両国に厳重な申し入れを行ったことを明らかにした。