ウクライナ、ロシアに賠償要求 国際司法裁判所の弁論

国際司法裁判所(ICJ、オランダ・ハーグ)で19日、ロシアの侵攻を受けるウクライナが軍事行動停止などを求めた訴訟の口頭弁論があり、同国の代表がロシアに対して賠償金の支払いを命じるようICJに求めた。

ロシアは18日の口頭弁論で、ICJに裁判権がないとして請求棄却を求めたが、ウクライナの代表は19日「全面的な裁判権を有する」と強調。ウクライナ東部の親ロ派地域でのウクライナによるジェノサイドから住民を保護することが侵攻理由だったとのロシアの主張に対しては「ひどいうそだ」と反論した。

ウクライナはロシアによる侵攻直後の昨年2月末、ICJに提訴。ICJは翌3月、侵攻に深い懸念を表明し、仮処分として請求通り侵攻を停止するよう命じたが、ロシアは従っていない。(共同)

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