No.3753の日記

振り返る【デーモン閣下 c/w D.H.C. TOUR『地球魔界化計画』】

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Photo by 山田“あるまじろ”晋也

思いもいっぱいで、長編ですが、ようやくの投稿です。
一部、以前の投稿と重複する箇所もあります。

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 ●ツアーに向けて

デーモン閣下BAND「DKB」
ダミアン浜田BAND「Damian Hamada's Creatures(D.H.C.)」
とのダブル・ヘッドライナーでした。

DKBメンバー: 雷電湯澤(Drs.)/原田喧太(Gt.)/大桃俊樹(Bass)/MIYAKO(Key.BGV.)/ayumi(BGV.)/田川ヒロアキ(Gt.)

今回のツアーに抜擢されたことは、閣下が地球デビューされた頃から、歌声やラジオ番組を愛聴している私にとって、一言では表現できない思いでした。

2010年のTBSラジオ「KaKiiin(カキーン)」、
2019年以降の「がんばっぺ福島」、
同年の愛知での「GojiSat Rock Wave」
などの機会はありましたが、ここまでの縁を経ての実現の感慨深さは、相当な心境でした。

 ●重責

しかし、光栄なことではありますが、喜んでばかりもいられない。
その一つ、
20年以上、閣下BANDのリーダー格だったギタリスト「石垣愛」さんの後任ということが、とてつもないプレッシャーとなっていました。
メンバーチェンジでサウンドが変化する事での違和感があってはいけないと、
徹底的に音源を聴いて、弾いて、研究しての日々。
果たして務まるのか?

愛さんには一言ご挨拶をと思いコンタクト。 すると、

「僕のことは気にしないで下さいね!
田川さんのやり方で、田川さんの色で、田川さんの思うままで、閣下を楽しんで下さい。」

との言葉。どれだけ救いになったことでしょう。
「閣下『を』」という部分に、愛さんの思いを感じました。

そして、壮絶なリハーサル期間が開始。
以前、メンバーとスタッフの皆さんとはご一緒していましたが、雷電さんとはお初。
そして、喧太さん、大桃さん、Miyakoさん、Ayumiさんと。

日頃のステージでは緊張しない私なのに、リハーサル初日は、カチカチに凍る思いで、手足も口も動かぬままに。
なのに燃える熱い気持ちとが混在して向かいました。

すると、以前もいたかのように皆さんから普通に迎えて頂き、
日毎に居場所も感じるようになり、
全員との思いや結束力や感情移入も増し、
毎日が楽しさと感動の連続。
リハーサルが終わってしまうと、とても寂しい気持ちになるほど。

中でも、喧太さんから、
「愛ちゃんと違うことを弾いた方が面白いんで、田川君流で行こう!」
と、ギターとしての居場所を沢山作ってもらえたことが、葛藤で揺れていた私の出口となりました。

 ●閣下の配慮

その場にいる全ての方々へ、随所随所、思いを注がれているのを感じる場面がありました。

ここでは私への話になりますが、
喧太さんとのギターバトルでは、ステージ前に誘導して下さったり、
私が鳥を投げるシーンでは、広さの異なる1箇所1箇所の会場で、手を叩き、お声を出して、距離感を掴めるようにまで。
今、周囲で何が起こっているかも瞬時に伝えて下さったり、
美瑞穂が位置的に遠い時は、なるべく私を取り残さないように気遣って下さったり。

そして、最初には無かったところに、閣下から新たなアイデアがどんどん投入され、私への役割も多数。
特に、曲間では、ご自身が脚本をされる寸劇があり、私への台詞が最も多く、それをギター以上に練習する日々でした。

ある時、質問を受けました。
「田川君は、小さい頃、母親と見た空が最後の記憶だったと、どこかの記事で読んだ気がするのだが、
熱で分かる太陽とは違い、月や星は、どう感じているの?」

素敵な質問だと思いました。
子供の頃は、母に、浮き出る絵、「レーズライター」に書いてもらったこともありましたが、
今では、美瑞穂が、夜の散歩の時に、月や星の見え方を教えてくれる話をしました。
その記事はこちら。
こうやって私もイメージしています。
それを受けて、閣下が台詞を書いて下さって、今回のツアーのワンシーンとなりました。

アンコール中の転換時に、閣下が魔界からの影アナを通じてDJをされるシーンがありますが、
名古屋の時、私のことをこのように話て下さっていました。
公の場で話された内容なので、ここに書かせて頂きます。

「日々、時空旅行。
吾輩は、旅が好きだが、自分が知らない世界、文化、宗教、人生観、生活習慣という、人の営みを肌で感じることによって、ああ、こういうことを知らなかったんだということを感じるのが好きなんだな。
それと、おんなじような感覚を、今回の田川君の加入で感じたね。
彼でないと知らない、分からない、感じない、こういう時、彼はどんなことを思っているんだろうか?頭に描いているんだろうか?ということを、失礼を承知のうえで、日々、何回も今まで、ちょっと訊きたいんだけれども、こういう時はどんな感じなのか?っていうようなことを詰めながら作ってきたステージなので、本当にこれはね、旅だったね。
今まで知らないことを沢山知ることができたステージたちになったので、吾輩にとっての財産にもなったと思っている。」

この思いの寄せ方に、私と美瑞穂は、ステージ袖で、猛烈に感動しながら聞いていました。
そして、もっと、私が感じていることを、適切に、分かりやすく、閣下や皆さんに伝えられるようになりたいと。
言葉での表現が難しくても、音楽ならできるんじゃないかと。
その気持ちを改めて持ちました。

 ●コンサート空間

ステージは、まるでミュージカルのようなドラマティックな世界が繰り広げられ、今思い出しても、感動がこみ上げるショーでした。
構成、歌声、DKBサウンド、拍手に大歓声!
この中で演奏させてもらえている実感。
千穐楽では、ずっとこの時間が続けば良いのにと思うほどの名残惜しさ。
生涯の記憶になるツアーでした。

また、D.H.C.のステージも凄まじかったです。
ダミアンさんとは同郷でもあるので思いも一入。

さらに、成功へと尽力される制作スタッフの方々も、私に分かりやすいようにお名前を言って話しかけて下さる配慮が有難かったです。
私について下さっていたギターテックさんとの良いチームワークも、安心して演奏できた理由。

全てにおいて、一座としての雰囲気がとても素敵で、愛の溢れるツアーでした。

もっと周りたかった思いは私だけではなかったようですが、また次のステージへ向けて「未来を〜〜!」

最後になりましたが、改めて、ご来場下さった皆々様、ありがとうございました。

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◆次回のDKBが決定!

「ジゴロック2024大分"地獄極楽"ROCK FESTIVAL」
D.C.26(2024)年3月17日(日)
「デーモン閣下 地獄の大分バンド」御降臨!
「地獄のギタリスト」として参加決定!
閣下公式サイトの情報ページ
http://demon-kakka.jp/information/2023/12/2024rock-festival.php

◆Marshallブログ掲載

僭越ながら、曲の解説や情報を伝えさせて頂きました。
いずれ、掲載される予定だそうですので、楽しみにしたいと思います。