香港警察、記者協会トップを逮捕 「報道の自由」求め、出国前に

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広州=奥寺淳
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 香港記者協会の陳朗昇主席が7日、取材に向かう途中に公務執行妨害などの疑いで警察に逮捕された。香港メディアが伝えた。報道の自由を求めてきた同協会に対し、香港国家安全維持法国安法)が2020年に施行されて以降、当局による圧力が強まっていた。

 警察の発表によると、同日午前に旺角(モンコック)の路上で、取材に向かっていた陳氏に身分証明書の提示を求めた際、拒否されたことが、公務執行妨害と公共の場で無秩序な行為と判断されたという。警察は、陳氏が不審な行動をしていたために職務質問をしたと公表した。不審な行動が何だったのかは、説明していない。

 陳氏は、反中国的な動きを取り締まる国安法の圧力のもと、廃刊に追い込まれた民主派寄りのネットメディア「立場新聞(スタンドニュース)」の編集幹部を務めていた。陳氏は、今秋に英国へ留学のため、出国を予定していた。

 同協会は、報道の自由に関す…

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