「奴隷制に責任」オランダ首相、国家として謝罪 旧植民地は不満も
ブリュッセル=玉川透
オランダのルッテ首相は19日、19世紀半ばまで3世紀近くにわたり同国が奴隷貿易で果たした役割について、国家を代表して公式に謝罪した。「奴隷制は人道に対する罪だと明確な言葉で非難する」と述べた。英紙ガーディアンなどが伝えた。
ハーグで演説したルッテ氏は「オランダ国家は、奴隷にされた人々やその子孫の計り知れない苦しみに責任を負っている。政府を代表して国家の過去の行為を謝罪する」と語った。
オランダ政府は奴隷制について謝罪を避けてきたが、米国で2020年に黒人男性が白人警官に殺害された事件後に、諮問委員会を設置。今回の謝罪は委員会の提言を受けたものだ。
ただ、南米やカリブ海の旧植…
- 【視点】
①奴隷制を「人道に対する犯罪」とした点と、②陳謝によって国際責任をとることについて、国際法の観点からコメントします。 ①「人道に対する犯罪」とは、「文民たる住民に対する攻撃であって広範又は組織的なものの一部として、そのような攻撃である
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