楽天を戦力外になった岩村明憲内野手（３３）が１１日、古巣のヤクルトと１年契約を結び、７年ぶりに復帰した。年俸は１５００万円プラス出来高払いで、背番号はプロ入り当時の「４８」。東京都内の球団事務所で記者会見した岩村は「野球ができる環境を作ってもらい、感謝したい。久しぶりにヤクルトのユニホームを着られてうれしい」と笑顔で語った。

　岩村は愛媛・宇和島東高からドラフト２位で９７年にヤクルト入団。０４年に４４本塁打を放つなど強打の三塁手として活躍した。ポスティングシステム（入札制度）を利用し、０７年に米大リーグのデビルレイズ（現レイズ）へ移籍。１０年秋にアスレチックスを解雇され、１１年からは楽天でプレーしたが２年間で計１０３試合出場、１本塁打にとどまった。

　来季は三塁の定位置をベテラン宮本と争うことになるが、「選手である以上、試合に出たい。偉大な方であっても、挑戦したい」と意欲を見せた。（金額は推定）【大谷津統一】