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「うんこ味のカレー」を実際に食べてみた。まさかの専門店で実食ルポ

 カレー味のうんこと、うんこ味のカレー、もし食べるとしたら……? そんな小学生男子の悪ふざけのような質問に、真正面から向き合った世田谷区・千歳船橋のカレー屋「志み津」を知っているだろうか。  同店をプロデュースしたのは、人気AV男優にして、幼少期からのうんこ好きを公言してはばからない、しみけん氏。8月16日のオープン以来、唯一のメインメニューは、ゴーヤ、くさや、魚の内蔵などを、センブリ茶を調合したカレールーで煮込んだ「特製うんこ味のカレー」だ。  そんな同店について、自らも厨房に立つというしみけん氏、そして同店の店長を務めるおぱんぽん氏に、オープンの経緯からレシピ開発の苦労まで話を伺った。
しみけん氏

しみけん氏

――まず、このお店をオープンしようと思った理由と経緯を教えてください しみけん氏:まず、うんこ好きとして、皆さんにうんこの味を知ってもらいたかった。そして、「うんこ味のカレー」と「カレー味のうんこ」という例の問いに、答えを出したかったんです。誰も答えを出さず、ウヤムヤになっていたのがすごい嫌だったので。  きっかけは、あるイベントで、おぱんぽんがうんこ味のカレーを作るというので、僕が「食べさせてください!」って参加したことです。ただ、そこで食べたのが普通においしいカレーだった(笑)。なので、ちゃんと改良して、今回完成させました。 ――そもそも、この味はどうやって作ったのですか?
おぱんぽん氏

おぱんぽん氏

おぱんぽん氏:当然のことながら、本物は入っていません(笑)。もともとはネットにあったレシピで作ったカレーを、しみけんさんに食べてもらい、苦味や渋味を加え、旨味を削るなどして、より本物に近づけました。あとは、食糞経験のあるお客様が来たときは、ヒアリングをして、その都度、改良を加えていますね。 しみけん氏:難しいのが、微妙な水分量だったり、材料の産地やメーカーで、味がけっこう変わってしまうこと。ゴーヤが沖縄産ではなく、鹿児島産とか茨城産だったとか。オープン初日も、初めて大量生産したのと、高級なスーパーで食材を購入したため、予定外においしい味に仕上がってしまった。もちろん、これでは失敗です。 ――お客さんからの反響はどうでしょうか? しみけん氏:感想は「まずい」が9割ですね。なかには数口食べて「うー、参りました!」って叫びながら出て行った人もいます。ただ、17歳の少年に「夢が叶った!」と感謝された時は嬉しかったですね。大人にならないと、そういう機会もなかなかないでしょうから(笑)。あとは口内炎が治った、生理が来た、快便になった、なんて声もありますね。 ――オープン初日に保健所から連絡があったこともニュースになりましたね おぱんぽん氏:正確にはオープン翌日ですね。保健所に「世田谷区にうんこ味のカレーを出しているお店がある」っていうタレコミがあったみたいです。担当者に「まさかうんこ味とは……」と絶句されましたが、「入り口に『うんこ味のカレー』とわかるように貼り紙をする」こと、「エスカレートして、味を嘔吐するレベルにしない」という2点を営業の条件として注意されただけでした。意外にも懐は広かったみたいです。
カレーを提供するしみけん氏

カレーを提供するしみけん氏

 ちなみに取材後、記者も「特製うんこ味のカレー でっけぇの」(1080円)に挑戦した。 ⇒【写真】はコチラ nikkan-spa.jp/?attachment_id=937040
うんこ味カレー

これがうんこ味カレー。意外と具だくさんである

 入店時点で、強烈な臭いが漂っていたが、実物はさらに本物そっくりな臭いがする。  魚の内蔵とゴーヤ、そしてにがりが調合され生み出された、エグみ、苦味、臭味のハーモニー。飲み込もうとしても体が拒否して飲み込めない。ふた口、3口と、なん口食べても、変わらないマズさが襲いかかってくる。  当然、水で口をゆすぎたくなるが、なんと水の価格は1杯1000円(オーナー曰く、モナコ価格とか)! 水は諦め無料の「センブリ茶」(これも苦いが)の助けを借り、格闘すること10分。なんとか完食。ちなみに、完食には、苦味が濃縮されたカレー汁を飲み干すのが条件だ。
なんとか完食!

なんとか完食!

 「でっけぇの」を完食すると、(本人来店時限定で)しみけん氏とのツーショットチェキが撮影可能だ。残り香を口の中に感じつつ、記者もご褒美のチェキを頂戴した。
撮影したチェキは店内に掲示される

撮影したチェキは店内に掲示される

 同店の営業は年内いっぱいをひとまず予定している、とのこと。おそらく人類史上、初めてとなるこの味を、興味のある人は一度体験してみてはいかがかだろうか? ●カレーショップ 志み津 156-0055 東京都世田谷区船橋1-1-17 ジョイパーク千歳船橋B1-A http://www.curryshopshimizu.com/ <取材・文/日刊SPA!取材班>
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