台湾:2014年末までに徴兵制廃止―緊張緩和などで

mixiチェック このエントリーをはてなブックマークに追加
拡大写真

  中国新聞社などによると、台湾の防衛当局は16日までに、徴兵制を撤廃する意向を明らかにした。

  台湾の防衛計画によると、今後4年間で兵員数を現在の27.5万人から21.5万人に削減する。現在は20歳以上の男性に1年間の兵役義務があるが、2014年末までの廃止を目標とする。15年からは4カ月間の「予備役」の形式にして、実質的に徴兵制度を撤廃する方針だ。

  兵力削減と徴兵制度の実質的廃止は、2008年5月に国民党の馬英九政権が誕生したことで、中国大陸との関係が大きく改善されたことが背景にある。また、少子化が進んだことで、兵員数の維持が難しくなったことも大きな理由とされる。

  台湾の兵員数は2001年時点で38万人、兵役期間は1年10カ月だった。その後段階的に、兵員数の削減と兵役期間の短縮を進めた。

  台湾は今後、防衛力の小規模化と精鋭化を図る。主たる意図は「台湾海峡の平和」で、中国大陸を最大の対象にする方針は変わりないが、防衛に専念する。

  写真は金門島を訪れた中国大陸部の観光客。同島は、福建省の沖合い1.2キロメートルの諸島。台湾当局(中華民国政府)の実効支配化にある。1950年代には大陸と激しい砲撃戦を行なうなど、かつては中国大陸と台湾側の軍事対立の最前線だった。(編集担当:如月隼人)

【関連記事・情報】
尖閣:台湾団体が5月上陸を計画−日本側と衝突も(2009/03/16)
「漢字を世界遺産に、急がねば韓国人にやられる」−台湾(2009/03/10)
王貞治氏「無上の光栄です」−台湾・総統の勲章授与で(2009/02/06)
彼氏とケンカ、女性が車内で3日間のハンスト−台湾(2009/02/03)
徴兵制 - サーチナWikipedia記事検索

おすすめ商品 PickUp

注目の企画