プーチン大統領、元ワグネル司令官と会談 義勇兵活用を協議

プーチン大統領、元ワグネル司令官と会談 義勇兵活用を協議
 9月29日 ロシア大統領府によると、プーチン大統領は28日、民間軍事会社ワグネルの司令官だったアンドレイ・トロシェフ氏と会い、義勇兵部隊をウクライナでどう活用できるかを話し合った。写真は2016年12月にクレムリンでのレセプションに出席したトロシェフ氏で動画から撮影(2023年 ロイター/ Kremlin.ru)
[モスクワ 29日 ロイター] - ロシア大統領府によると、プーチン大統領は28日、民間軍事会社ワグネルの司令官だったアンドレイ・トロシェフ氏と会い、義勇兵部隊をウクライナでどう活用できるかを話し合った。映像が29日に公開された。
プーチン氏はトロシェフ氏が義勇兵として1年以上ウクライナで戦ってきたと述べ、戦闘を成功させるために事前に解決すべき問題について熟知していると指摘した。戦闘に参加した兵士への社会的支援についても話したいと語った。
トロシェフ氏はうなずきながらプーチン氏の話を聞いていたが、発言する場面は見られなかった。
政府は、トロシェフ氏が現在国防省で働いていると明らかにした。
ロシアの有力紙コメルサントによると、プーチン氏は6月のワグネル反乱からわずか数日後、戦闘員に軍務を続ける機会を提示したが、トロシェフ司令官の指揮下に入ることが条件だったという。
28日の会談にはユヌスベク・エフクロフ国防次官も同席した。
ワグネルのメンバーは現在、トロシェフ、エフクロフ両氏の監督下にあるとみられる。
英軍情報当局はワグネルに所属していた戦闘員のうち最大数百人がウクライナに再配置され始めたとの見方を示した。「再配置された戦闘員の正確な状況は不明だが、ロシア国防省の正規軍や他の民間軍事会社に移った可能性が高い」とした。
トロシェフ氏はロシアの退役軍人で、アフガニスタン戦争やチェチェン戦争に参加し、英雄称号を受けている。プーチン氏と同じサンクトペテルブルクの出身。

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