人気グループ、A.B.C―Zが7日、東京・丸の内の帝国劇場で主演舞台「ジャニーズ伝説」の初日を迎えた。ジャニーズ事務所の歴史を凝縮した作品で、歴代メドレーでは元光GENJIの俳優、佐藤アツヒロ(48)と名曲「ガラスの十代」を披露。同事務所のレジェンドタレントが生出演するのはシリーズ6年目にして初で、時代を超えたコラボに河合郁人(34)は「ジャニーズっていいな~!」と心の底から叫んだ。
■時代超えローラースケートで華麗共演 代名詞のローラースケートを履き、光GENJIとして一時代を築いた佐藤のバックでA.B.C―Zが踊る。時代を超えたアイドルの共演で、ジャニーズ史に新たな1ページが刻まれた。
間奏で当時の振り付けを踊った佐藤は「そりゃ気持ち良いですよ」と久々の感覚を噛み締めた様子。「ガラスの十代」の発売は1987年。その6年後に生まれた橋本良亮(28)は「なかなか生で見られないし、初めてバックにつけてうれしい」と大感激だ。
「ジャニーズ伝説」はジャニーズ事務所初代グループ、ジャニーズの奮闘を描く物語。2019年に他界したジャニー喜多川前社長から当時のエピソードを聞いていたA.B.C―Zが主演し、今回は初めて演出も担った。
終盤の歴代グループ名曲メドレーはジャニーズオタクの河合が選曲。そこで河合は、佐藤に生歌唱を直談判。光GENJIの楽曲は当初、「Graduation」「太陽がいっぱい」の予定だったが、さらに戸塚祥太(35)の「わがまま」で「ガラスの十代」も追加された。
■河合「いずれ全グループから1人ずつ出てほしい」 「ジャニーズ伝説」では、2017年の公演から元初代ジャニーズ・あおい輝彦(73)が映像出演し、19年にはKinKi Kids・堂本剛(42)がジャニーさんに思いをはせて作詞作曲した「You...」が採用されるなどしているが、歴代メドレーにA.B.C―Z以外の本人が出演するのは初めて。河合は「いずれ全グループから1人ずつ出てほしい」とブチ上げた。
メドレーでは、ほかにも少年隊「仮面舞踏会」やV6「愛なんだ」といった王道曲から、嵐「Lucky Man」やSMAP「華麗なる逆襲」といった〝変化球〟まで28曲を網羅。
フィナーレ曲「You...」でスポットライトが照らしたのは、誰もいないステージ中央。これからも新たな伝説を作るアイドルが生まれることを象徴するかのようなA.B.C-Zの粋な演出だった。
★河合メドレーで〝ものまね疑惑〟 ジャニーズものまねでブレークした河合は報道陣から歴代メドレーでの〝ものまね疑惑〟を追及され、「(意識が)もれちゃったかも…」と苦笑。共演したJr.グループ、7MEN侍の矢花黎(21)は過去に家族と3度観劇しており、「今回僕はステージで家族が客席なので、壮大な授業参観です」と笑わせた。本番前のゲネプロにはJr.のHiHi Jets・猪狩蒼弥(19)と美 少年・岩﨑大昇(19)が訪れており、「伝説」は脈々と受け継がれている。同舞台は21日まで、同所で。