タイ、CPTTP加盟検討の委員会設置 新型コロナの打撃緩和へ

[バンコク 26日 ロイター] - タイの内閣は、米国を除いた「包括的および先進的環太平洋連携協定(TPP)」(CPTPP)への加盟をめぐり、下院に検討委員会を設置することで合意した。協定参加によって農業分野が打撃を受ける可能性があるとの懸念を受けて、4月には反対論が広がっていた。
政府スポークスマンは「委員会の結論は、内閣がCPTPPへの加盟を決定するのに役立つだろう。政府としては30日以内に全て完了させたいと考えている」と話した。
タイ商務省はこれに先立ち、加盟について検討した結果、経済成長を押し上げ、新型コロナウイルスの感染拡大による打撃を抑制するのに役立つとの認識を示していた。
これに対し、政治家や市民団体、著名人らは、特に農業、医療分野が打撃を被ると反発。内閣は先月、閣議決定を棚上げしていた。

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