女子ゴルフ界とテレビ局の亀裂が、形となって現れた。日本女子プロゴルフ協会(LPGA)は18日、来季のツアー日程を発表。日本テレビ系列が主催してきた3試合が中止となった。テレビ放送権の一括管理を求めたLPGAに同局系列が反発し、折り合いがつかなかった。新規大会が1試合あり、試合数は今季比1増3減で計36試合。6年連続で過去最高を更新していた賞金総額も減額となった。
若手の活躍で人気上昇中の女子ゴルフツアーに大激震! 放送権を巡る対立で、来季は試合数が減少する。東京・中央区のコートヤード・マリオット銀座東武ホテルで日程を発表したLPGAの小林浩美会長(55)は渋い表情を浮かべた。
「日本テレビとは合意に至らなかった。非常に残念ですし、今でもやっていただきたい」
LPGAは昨夏から放送権の一括管理を主張。テレビ局が反発し水面下で交渉が続いていたが、日本テレビ系列が主催してきた大会は撤退することになった。
中止されるのは、2003年に東北高3年の宮里藍がアマチュア優勝したことで知られる「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」をはじめ、14年に勝みなみがツアー史上最年少の15歳で制した「KKT杯バンテリンレディス」、「中京テレビ・ブリヂストンレディス」の3試合。
日本テレビとLPGAが共催のメジャー大会「ワールドレディス・サロンパス杯」については、LPGA単独開催で「LPGAウィメンズ選手権」(仮称)として発表された。