東京都が築地市場（中央区）の移転先として整備している豊洲新市場（江東区）は平成２８年１１月上旬に開場することが１７日、決まった。都や市場関係者らでつくる「新市場建設協議会」で合意した。

　築地市場で開かれた協議会では、都側が２０２０年東京五輪に向けて整備する道路建設のため、平成２９年４月までに築地市場の解体を終え、道路工事に着手する必要があると説明。年末年始の繁忙期を避けた２８年１１月上旬を提示した。

　市場関係者らは移転時期に合意した上で「引っ越しは容易ではない。混乱のないようにしてもらいたい」などと注文した。

　都は築地市場の施設が老朽化して手狭になっていることから、豊洲新市場を建設中で２７年度中の完成を目指している。新市場は約４０ヘクタールの敷地に、水産卸売場棟や水産仲卸売場棟、青果棟などのほか、民間事業者により飲食店などを備えた観光拠点が整備される予定。