(レポ&写真) [DEEP] 10.9 後楽園:長谷川引分防衛。今成、阿部下す
DEEP事務局 "ファイティングロード Presents DEEP 32 IMPACT" 2007年10月9日(火) 東京・後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳 【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】
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第11試合 DEEPウェルター級タイトルマッチ 5分3R △長谷川秀彦(SKアブソリュート/王者) △キム・ドンヒョン(韓国/CMA KOREA/挑戦者) 判定1-0 (野口=ドロー/森山=長谷川/梅木=ドロー) ※長谷川が初防衛
1R、下になった長谷川はラバーガードでチャンスを作るが、ドンヒョンは防御。スタンドに戻るとパンチが交錯。再び上になったドンヒョンはバックマウントから腕十字を狙うが、長谷川は防御するとアキレス腱固めで再びチャンスを作る。 お互いに一歩も引かないスリリングな攻防は2R以降も変わらず。勢いではドンヒョンだが、それを経験豊富な長谷川がうまくいなして、有利な形に持ち込む試合に。減量の苦しかったドンヒョンは2R中盤あたりからスタミナロスが目立ち始め、長谷川のカウンターの左フックが炸裂する場面も。 とはいえ長谷川はその後もラバーガードや左フックでチャンスメイクを繰り返すが、追い詰めるほどには至らず。ドンヒョンの粘りも光り、結果はドロー。長谷川はリベンジはできなかったものの、ベルト防衛に成功した。佐伯繁DEEP代表は判定基準について「タイトルマッチの判定は揉めないよう、普通の試合よりドローの範囲を大きくしている」と話している。 今後の目標について長谷川は「強い奴とどんどんやりたい」と話すにとどまったが、SKアブソリュートの松本天心総帥は「佐伯さんにはSKとDEEPの全面対抗戦をお願いしている」と展望を語った。
第10試合 フェザー級 5分3R ○今成正和(Team-ROKEN/DEEPフェザー級(65kg)王者) ×阿部裕幸(AACC/修斗ライト級(65kg)世界9位) 3R 4'32" アンクルホールド
阿部は両手の甲を今成に向けてリング中央に立ったまま、カウンター狙いの消極ファイトを続ける。今成は左のサイドキックや飛び蹴りやハイキックを何度も繰り出すが、阿部はこのスタイルを変えず。2Rにはイエローカード2枚が出て、野口レフェリーから「次イエローなら失格」と注意される。 1度目のイエローから、飛び込んできた今成に阿部がパンチを当て、今成が得意の足関を狙って失敗し、猪木アリ状態となる場面が増える。3Rに入ると少しずつ今成の足関の精度がアップ。終了間際、見事アンクルが極まると、フラストレーションの溜まっていた満員の観客から大きな歓声が巻き起こった。
第9試合 ミドル級 5分3R ○桜井隆多(R-BLOOD) ×石川英司(GRABAKA) 1R 終了時 TKO (ドクターストップ:蹴り上げによる右まぶたのカット)
序盤下になった石川が、三角絞めの体勢になると隆多は脱出。パウンドを落とした後、バックに回り込みチャンスを作る。石川は脱出して上になるが、下から蹴り上げた隆多のカカトが石川の右まぶたをカット。インターバル中にドクターストップがかかり、不完全決着に終わった。試合後の両者は握手し再々戦を約束。佐伯代表は来年ミドル級のトーナメントを開催する意向で、そこでの激突が期待される。
第8試合 ウェルター級 5分2R △池本誠知(総合格闘技スタジオSTYLE) △國奥麒樹真(フリー) 判定1-0 (木村=ドロー/森山=池本/野口=ドロー)
1R中盤から池本が蹴り技とストレートの連打で若干優位に立つ。2Rも序盤に上になるが、國奥が後半にタックルで上になるとパウンドで反撃。互いに慎重な攻めになり、ドローに終わった。
第7試合 女子ライト級 5分2R ○しなしさとこ(フリー) ×SACHI(空手道禅道会) 1R 3'11" アームロック
しなしは投げに失敗した後、腕十字を狙われるが、逆に腕を狙い返しチャンス。その後もアンクルホールドなどを仕掛けて主導権を維持し、最後はアームロックできっちり一本勝ちした。マイクを持つと「私事ですが結婚することになりました」と突然の発表。続けて「これから上を目指して精進していきます」とも話し、現役続行の意志を示した。
第6試合 93kg契約 5分2R ○滑川康仁(Team M.A.D) ×藤井勝久(CORE) 判定2-0 (梅木=滑川/森山=ドロー/木村=滑川)
滑川が右フックとローキックとコーナーに押し込む展開で主導権。お互い負けられない立場のせいか、その先の攻めがなかなか無かったものの、滑川が僅差の判定勝ちをおさめた。
第5試合 ライト級 5分2R ×Barbaro44(クラブバーバリアン) ○ハン・スーファン(韓国/CMA KOREA) 判定0-3 (梅木=ハン/森山=ハン/野口=ハン)
前回8月の石川戦のKO勝ちが印象的だったBarbaroだったが、1Rからスーファンのパンチに大苦戦。右ストレートを主体に何発ももらい続ける。2Rはスーファンもスタミナが切れたものの、Barbaroは反撃できず、痛い黒星を喫した。
第4試合 フェザー級 5分2R ○山崎 剛(GRABAKA) ×吉田幸治(総合格闘技道場ACIU) 判定2-0 (野口=山崎/木村=ドロー/森山=山崎)
山崎が組技で終始主導権をキープ。1Rには4分近くしぶとく腕十字を狙い続け、2Rにも腕十字でチャンスを作る。両ラウンドの終盤にパウンドをもらったせいか、フルマークとはならなかったが判定勝ちをおさめ、フェザー級トップ戦線に踏みとどまった。
第3試合 無差別級 5分2R ×水口清吾(フリー) ○川口雄介(BLUE DOG GYM) 1R 2'07" TKO (レフェリーストップ:スタンドパンチ)
第2試合 無差別級 5分2R ○マッスルヒラヌマ(フリー) ×保坂正成(CORE) 1R 3'47" TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
第1試合 無差別級 5分2R ○井上俊介(フリー) ×和歌嵐(手塚道場) 1R 0'25" TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
Last Update : 10/10 12:02
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