ロシア、前線で新たに鉄道建設 英分析、補給に活用

ウクライナ東部ドネツク州で爆撃の被害を受けた自宅に立つ住民=15日(ロイター=共同)
ウクライナ東部ドネツク州で爆撃の被害を受けた自宅に立つ住民=15日(ロイター=共同)

英国防省は15日、ロシアが前線の補給に活用するため、ロシアの支配下にあるウクライナ東部ドネツク州マリウポリにつながる鉄道を新たに建設していると分析した。現在ある鉄道網はウクライナ軍の攻撃を受け、脆弱(ぜいじゃく)化していると指摘。鉄道建設には民間の労働者や資材を活用しているという。

ロシア軍は鉄道で弾薬や燃料、人員などを前線に輸送。英国防省は新たな鉄道の建設について、南部ザポロジエ州の前線へ物資を届ける際の輸送時間を短縮する狙いだとした。

南部ヘルソン州では15日、ロシア軍の攻撃により電力施設が被害を受けた。ゼレンスキー大統領は同日のビデオ声明で「冬が近づくにつれ、このようなロシアの攻撃が増えるだろう」と述べ、インフラ攻撃に備えるよう呼びかけた。

一方、ウクライナ保安局は15日、地元メディアに、ロシア西部ベルゴロド州の変電所を無人機で攻撃したと明らかにした。同州のグラトコフ知事は攻撃により停電が起きたと通信アプリに投稿した。(共同)

翻弄される米政権のウクライナ支援

プーチン氏「戦況が改善」主張も…

会員限定記事会員サービス詳細