高橋みなみがパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「高橋みなみの『これから、何する?』」。10月23日(月)の放送は、たかみなに代わって米米CLUBの石井竜也さん、BONさん、MINAKOさん、MARIさんがパーソナリティを担当。音楽評論家の富澤一誠さんをゲストに招き、ニューミュージックについて伺いました。
富澤さんはニューミュージックという言葉の名付け親。それは1975年に生まれた言葉で、その後のJポップの元になったそうです。10代のころにニューミュージックを初めて聴いた石井さんは「日本の音楽が変わってきた」と感じたとか。
番組では、ニューミュージック成立に至るまでの日本の音楽史を富澤さんとともにおさらいしました。それによると、アメリカのフォークソングの影響を受け、1960年代に日本の学生の間でフォークが流行。当時はメッセージ性が強く、社会運動とも結びついたプロテストソングとしての面も持っていたそうですが、学生運動が下火になると音楽性にも変化が。
富澤さんは「反体制」を掲げる若者からヒーロー・神様と称された岡林信康さんの楽曲と、吉田拓郎さんが1972年にリリースした「結婚しようよ」を例に挙げ、「学生運動が挫折を迎えると(歌詞も)外に向いていたのが内に向かうんです。岡林さんは“わたしたち”の歌。吉田拓郎さんは“わたし”の歌なんです」と解説してくれました。
「それから井上陽水さんが出てきて、かぐや姫の『神田川』でフォークソングはお茶の間に広がった。はっぴいえんど、山下達郎、シュガー・ベイブも出てきたんですが、当時、ポップスという言葉はありませんでした。その後、出てきたのがユーミン(松任谷由実)です」と富澤さん。
富澤さんはユーミンのデビュー時、そのサウンドに“新感覚派ミュージック”というキャッチコピーをつけたそうで、「1975年に『ルージュの伝言』でブレイクする。このあたりから、新しい音楽という意味でニューミュージックになっていったんです」と教えてくれました。
石井さんは9月にリリースしたソロアルバム『DIAMOND MEMORIES』では、渡辺真知子さんや八神純子さんなど、自身が影響を受けたニューミュージックアーティストたちの楽曲をカバーしています。
そんな石井さんがニューミュージックに不可欠だと考えているのが歌唱力。富澤さんも「フォークの時代は歌唱力よりメッセージ、ニューミュージックは音楽性をより追求するため、歌唱力が重要になったんです」と深く頷きつつ、「(『DIAMOND MEMORIES』は)売れている曲じゃなくて、(石井さん)ご自身のセンスで選んでいる。その上で自分のオリジナルも入っている。カバー曲とオリジナルがブレンドされているのは新しい!」と賞賛していました。
その後、富澤さんは日本の音楽シーンのこれからについて持論を展開。「若い人は若い人ならではの音楽が出てくる」としつつ、少子高齢化を踏まえ、「65歳以上の方が6千何百万人もいる。Jポップでもない、演歌歌謡曲でもない良質な大人の音楽が必要」と話していました。
リスナーからのお悩みに答える「ひとつのアンサー」のコーナーでは、“職場で同僚と関係がギクシャクしている”というお悩みに、石井さんは「すっかり忘れた態度で、とぼけちゃうのがいいんだよ。何も考えてないと思われて相手にされなくなるだろうけど(笑)」とアドバイス。“ついつい食べすぎてしまう”というお悩みには、「食べるものすべてにカラシとワサビをまぶす。半年くらい続ければ相当痩せるはず」といった石井さんらしい回答が炸裂していました。
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【番組概要】
番組名:高橋みなみの「これから、何する?」
放送日時:毎週月~木曜 13:00~14:55
パーソナリティ:高橋みなみ
番組ホームページ:
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番組SNS:
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