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【J1名古屋】「川崎相手には通用しなかった…」自慢の堅守も“崩壊” 直接対決2連敗に「何をするべきかを見つめ直す」

2021年5月4日 20時31分

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川崎に敗れ、引き揚げる中谷(中)ら名古屋イレブン

川崎に敗れ、引き揚げる中谷(中)ら名古屋イレブン

◇4日 J1第12節 川崎3―2名古屋(等々力陸上競技場)
 試合終了の笛とともに、名古屋のDF中谷が両手を地面につき、膝から崩れ落ちた。これまでの自信をへし折られる同一カード2連敗。「今まで無失点で積み上げたことが川崎相手には通用しなかった。守備者として責任を感じている」。沈痛な面持ちが、失った2試合の価値を物語る。
 前回の完敗は、確実に糧にしていた。4月29日の川崎戦(豊田ス)では、序盤から引いて守ったことがあだとなって4失点。再戦にあたって、グランパスは今季初めて米本、稲垣、長沢が同時に先発。ボランチを3枚置いて高い位置から強くプレスし、序盤は互角に渡り合った。
 それでも昨季王者は強かった。前半31分、CKから川崎DFジェジエウに頭でたたき込まれて先制被弾。後半5分には自陣右サイドから崩されて0―2に。同14分には、最終ラインの連係ミスからまさかのオウンゴールを献上、0―3まで追い込まれた。
 選手交代をきっかけにMF稲垣、FWマテウスのゴールで2―3まで詰め寄ったものの、あと1点が届かず。稲垣は「3点取られると厳しいというのはこのゲームでもそのまま表れた」と悔やんだ。
 この日、指揮を執ったコンカコーチは「3失点とも、なぜそんなミスを、というものが出た」と厳しい表情。特に序盤は互角ともいえる展開だっただけに「どれだけ気持ちの上で充実して戦っても、ミスが出れば負けるのがサッカー。そういう試合をしてしまった」と無念さをにじませた。
 川崎戦以前の12試合で3失点だったチームは、川崎との2試合で7失点。「切り替えるよりも振り返って、しっかりと何をするべきなのかを見つめ直す」と中谷。堅守復活のため、この屈辱は忘れないと誓った目は、力強く前を見据えていた。
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