愛知県警元巡査部長に懲役4年6月 名古屋地裁判決
高速道路上で並走する車の運転手を拳銃型の催涙スプレーで脅したなどして、脅迫や銃刀法違反(加重所持)などの罪に問われた愛知県警運転免許課の元巡査部長、遠藤孝被告(50)=懲戒免職=の判決公判が1日、名古屋地裁であり、後藤真知子裁判長は懲役4年6月(求刑懲役6年)の実刑を言い渡した。
後藤裁判長は判決理由で、「危険性は非常に高く、悪質」と指摘。「現職の警察官であったにもかかわらず著しく規範意識に欠けており、強い非難を免れない」と述べた。
判決によると、遠藤被告は昨年7月、名古屋市内で運転していた車から並走する男性に、拳銃型のスプレーを向けて脅迫。また2007年に赴任先だったフランスから回転弾倉式拳銃1丁を持ち込み、弾丸といっしょに自家用車に保管するなどした。