バックナンバー
2022年4月14日 放送
新戦略「大人のレゴ」の全貌
- レゴジャパン 社長 長谷川 敦(はせがわ あつし)
誰もが子供の頃、遊んだことのあるブロックのおもちゃ「レゴ」。楽しいのは子供だけじゃない!実は今、大人が夢中になっているという。コロナ禍でおうち時間が増えた大人たちがハマる理由とは?その一方で、多くの企業が研修に「レゴ」を使っているという。新戦略「大人のレゴ」の全貌に迫る。
放送内容詳細
レゴジャパン「大人向け戦略!」
いま、レゴが絶好調だという。「レゴといえば知育玩具」というイメージがあるが、大きく様変わりしていた。家族連れに混じって、商品を手に取る大人のひとり客が多いのだ。聞くと自分の為に買うという。実はこれこそ、レゴが仕掛けた「大人のレゴ」戦略。あえてコアのファンのいる狭い分野、たとえば、スニーカー好き、バイク好き、ギター好き、盆栽好きなどを狙って商品化、レゴに興味の無い大人を振り向かせることに成功していた。この戦略には、きっかけが…。それは2008年にレゴジャパンが立ち上げた「レゴ空想」というサイトだ。一般ユーザーから「こんなレゴあったらいいな」という商品のアイデアを募集して商品化する企画だ。すると、子供だけでなく大人も作りたいと思うようなモノが次々に商品化されてるようになったのだ。
『レゴに人生をささげた男』
三井淳平さん(34)は、レゴで作品を作ることを仕事にしている。デンマークのレゴ本社から認定される「プロビルダー」という肩書を持つ唯一の日本人だ。子供のころからレゴが大好き、中学生で3mを超える「宇宙戦艦ヤマト」を作成、高校生になるとテレビ東京の人気番組「TVチャンピオン」のレゴブロック王選手権で準優勝、東京大学に入ると「東大レゴ部」を創部した。そして今は「プロビルダー」として、企業などから制作を依頼され、驚くほどダイナミックな作品を作り、レゴの可能性の限界に挑戦し続けている。
ゲストプロフィール
長谷川 敦
- 1975年愛知県生まれ。
- 1998年一橋大学商学部を卒業後、大手総合商社に入社。
- 2004年P&G入社。
- 2014年レゴジャパン入社。
- 2018年レゴシンガポールに赴任し、アジアパシフィック地区のゼネラルマネージャーを務める。
- 2020年レゴジャパン代表取締役社長に就任。
企業プロフィール
- 設 立:1978年
- 資本金:9600万円(2022年4月現在)
- 従業者数:55人
- 売上高:400億円(2021年度12月期)
サプライズで「6個のピースでアヒルを作ってください」と言われ、焦ってしまい、完全に失敗した。まずアヒルをイメージする必要があった。それでそのアヒルを6個のレゴピースでどう表現するかを考える。それこそが、レゴが言うところの「知育」だ。子どもたちは、自然に自分が知っているアヒルをイメージできる。さらに高級になると、自動車や飛行機もイメージするだろう。イメージとレゴの集合体が一致すると、快感と誇りが湧き出る。まさにそれがレゴの魅力だ。