【菊花賞】30歳伊藤工真騎手、ロバートソンキーで人馬初のクラシックに挑む

スポーツ報知
クラシック初騎乗となる伊藤

◆第81回菊花賞・G1(10月25日・芝3000メートル、京都競馬場)

 20歳で初騎乗したG1から10年。伊藤工真騎手(30)=美浦・金成厩舎=は菊花賞で、ロバートソンキーとともに初のクラシック制覇に打って出る。「緊張も楽しみも両方ありますね」と大きな期待を抱く。

 騎手となって3年目の2010年、NHKマイルCにキングレオポルドと自身初のG1に挑み、12着。今回は13年スプリンターズSのアウトクラトール(10着)以来3度目の平地G1挑戦。「騎手になってから常にうまくなりたいと思ってやってきた」。トレセンの騎手寮時代には十六穀米を食べるなどして体調面にも細心の注意を払ってきた。ロバートソンキーとは未勝利戦から3戦連続のコンビ。14番人気だった前走の神戸新聞杯で3着に導き、念願のクラシック切符をつかみとった。林調教師も「人馬一体となって、すごくいい競馬をしてくれました」と評価する。

 体が小さくても活躍する騎手の姿を中学3年時にテレビで見て、騎手を志した。もちろんクラシックでの騎乗もそこで勝つことも大きな夢だ。「こういうチャンスもなかなかない。保坂(和孝)オーナーと林先生からチャンスをいただけた。しっかり結果で恩返ししたい」。最高の相棒とともに目指すのは最高の結果だ。(恩田 諭)

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