さらに「粘着テープという空気に触れない状態で指紋が残っていたことが、大きい。陶器やガラスでは3〜5カ月たつと指紋が消滅してしまう。保管状況が良く、採取できたのではないか」とも指摘する。
重要参考人となった死亡男性は運送業に従事し、フジテレビは、病死する12年前に盆栽窃盗事件の容疑者として指紋が登録されていたと報じた。現場付近で目撃された乗用車と似た白い車を使用していたため、発生当時に聴取も行っていたが、事件への関与をうかがわせる不審な点はなかったという。
「事件が起きた時間帯に別の場所にいたとみられるなど実行犯であることを否定するような情報もあり、指紋が一部一致しても、警視庁は慎重姿勢だ」(関係者)。これまでもさまざまな犯人説が浮かんでは消えてきた重大事件。今度こそ全面解決となるか。