ドイツ、ウクライナに32億円追加支援へ 冬のインフラ攻撃懸念

ドイツのベーアボック外相(ロイター=共同)
ドイツのベーアボック外相(ロイター=共同)

ドイツのベーアボック外相は11日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)を訪問し、クレバ外相と会談した。会談後の記者会見で新たに2000万ユーロ(約32億円)の人道支援を表明。ロシアが冬季にインフラ攻撃を強める可能性があるとして「人々を飢えさせ、凍死させようとしている」と批判した。ロイター通信が伝えた。

ベーアボック氏のウクライナ訪問は侵攻開始後4度目。同氏は欧州連合(EU)加盟に向けウクライナが司法やメディアの改革を前進させているとする一方「反オリガルヒ法の実行や汚職との闘いにはまだ時間がかかる」と指摘した。

ウクライナのゼレンスキー大統領は10日報じられた米CNNテレビのインタビューで、現時点でロシアと和平交渉を行う可能性を否定した。ロシアで反乱を起こした民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏がプーチン大統領と取引をした後に殺害されたと主張し「誰かと妥協や対話をしたい時、うそつきとはできない」と述べた。(共同)

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