JR西日本・九州は15日、来春に直通運転が始まる山陽・九州新幹線(新大阪-鹿児島中央)で使用する新型車両「さくら」の車内を報道陣に公開した。木製のひじ掛けやテーブルなど和を意識した内装が特徴。快適性も重視しているほか、指定席では座席ごとに点字の番号表示も施し、視覚障害者にも配慮した。
試験走行した姫路-博多で、乗車した報道陣に公開した。
新型車両は東海道・山陽新幹線「のぞみ」で運行中の「N700系」をベースに開発。九州区間に多い急勾配(こうばい)に対応するため、全車両にモーターを搭載した。8両編成で1~3号車が自由席、4~8号車が指定席で、6号車の半分がグリーン席。女性の利用増を図ろうと、女性専用トイレやパウダールームも設けた。
直通運転で新大阪-鹿児島中央間は現在より約1時間短い4時間前後で結ばれる。【堀江拓哉】
毎日新聞 2010年6月15日 19時36分(最終更新 6月15日 20時52分)