ニュースリリース (2012年)

 
 

シンガポール航空、A380、A350を追加発注 エアバス社と75億米ドル相当の契約締結

 
 

「今回の発注はさらなる路線拡張の機会創出と共に、シンガポール航空の新機材を保有し続けるという企業理念に基づくものです。またシンガポールを拠点とした、プレミアム・フルサービス市場での優位性においての確固たる自信と取り組みを裏付けるものです。」

ゴー・チュン・ポン - シンガポール航空CEO

2012年10月25日 - シンガポール航空(本社:シンガポール、CEO:ゴー・チュン・ポン)はさらなる輸送量の強化と機材刷新のため、エアバスA380型機を5機、同A350型機を20機、追加発注することでエアバス社と合意しました。

 

エアバス社の価格リストに基づくと、本確定発注の契約は75億米ドル(約6000億円)相当になります。2017年から順次納入予定です。

 

シンガポール航空は、現在19機のA380-800を運航し、シンガポールを起点に東京、ロサンゼルスなど世界10都市を結んでいます。A380の追加発注分5機のエンジンには、ロールス・ロイスのトレント900エンジン が採用されます。また、中長距離路線にて運航されるA350は、確定発注済みで2015年以降納入予定の20機同様、今回の20機も、A350-900シリーズとなり、エンジンはロールス・ロイス トレントXWBエンジンです。

 

シンガポール航空CEOゴー・チュン・ポンは次のように述べています。「今回の発注はさらなる路線拡張の機会創出と共に、シンガポール航空の新機材を保有し続けるという企業理念に基づくものです。またシンガポールを拠点とした、プレミアム・フルサービス市場での優位性においての確固たる自信と取り組みを裏付けるものです。これらの機材によるネットワーク強化によって、お客様にはより多くの選択肢を提供することが可能になるでしょう。さらに発注機材には、シンガポール航空をプロダクト・イノベーションの最先端に位置づける次世代の機内装備が搭載されます。」 

 

また、エアバス社は、シンガポール航空が現在運航するA340-5005機引き取ることに合意しました。これはシンガポール航空の新機材保有ポリシーに基づくもので、これらのA340-5002013年第4四半期に退役する予定です。これにともない、シンガポール-ロサンゼルス直行便、シンガポール-ニューアーク直行便は運休となります。

 

「シンガポールとニューアークおよびロサンゼルスを結ぶ直行便を運休するのは残念ですが、米国市場へは引き続き深く関わってまいります。過去2年間、ロサンゼルスおよびニューヨークへの座席数は成田と、フランクフルト経由便へのA380導入により増やしてきました。米国便の拡充についてはさらなるオプションを模索していきたいと考えています。」

 

本契約によりシンガポール航空は、2011年に発注したA330-300 15機とB777-300ER 8機を含み、合計68機の新しいワイドボディ機の確定発注契約およびリース契約をエアバス社とボーイング社との間で結んでいることになります。なお、これはグループ会社である格安航空会社スクートに移譲されるB787 20機の確定発注と、同じくグループ会社であるシルクエアーが最近ボーイング社と契約したB737 54機を除きます。