和田岬線(山陽本線の支線、兵庫~和田岬間2.7km)で長年活躍してきたスカイブルーの103系R1編成が3月18日の運行を最後に引退。代わって6両編成の207系X1編成が充当され、和田岬線で本格的に運行開始した。

  • 103系R1編成の引退後、和田岬線を走る207系X1編成

  • 車体側面の行先表示器に「和田岬」と表示される

JR西日本は2月末、和田岬線の103系が勇退すると発表。最終運行日の3月18日まで、103系の両先頭車に記念ヘッドマークを装着し、車内ポスターを掲出するほか、兵庫駅での巨大ポスター展示、NFT発売などさまざまな企画を実施した。その後、運行終了を知った人が和田岬線の駅や沿線に集まるようになり、3月18日に行われた勇退記念の出発式も、会場となった兵庫駅の和田岬線ホームに多くの人が殺到したという。

103系R1編成が引退し、207系X1編成による運行が本格的に始まると、一転して駅や沿線は静かに。103系の引退前はどの列車も混雑していたが、207系で運行される列車は通勤客の利用が目立ち、鉄道ファンと思われる人はごくわずかだった。103系の引退で喧騒も収まり、和田岬線に日常が戻ってきたように感じられた。