AKB48の横山由依(28)が27日、パシフィコ横浜・国立大ホールで卒業コンサートを開催した。卒業生の大島優子(33)、北原里英(30)、指原莉乃(29)も駆け付け、派生ユニット、Not yetが再集結。2015年からは2代目48グループ総監督も務め、AKBを先頭で引っ張ってきた横山は「AKB48がない人生は想像できないくらい、私にとって大切なものです」と涙で声を詰まらせた。
12年間のアイドル人生をかみしめるように、横山が全32曲をフルパフォーマンスした。
「最高の思い出を作りましょう!」
節目のステージは絶叫で幕開け。冒頭からフルサイズでライブ初披露となった最新曲「根も葉もRumor」を歌い踊ると、中盤には大島、指原、北原が登場し、2011年に結成したNot yetが約7年ぶりに集結。指原から「末っ子だった由依ちゃんの卒業、感慨深いです」、大島からは「あなたのことは心配していません。これからも輝き続けてください」と背中を押され、「久しぶりに集まれてうれしい」と涙を浮かべた。
09年に研究生として加入。〝ゆいはん〟の愛称で親しまれ、15年には高橋みなみ(30)の後任として2代目総監督に就任してグループを支えた。この日のコンサートタイトルは「深夜バスに乗って」。研究生時代、地元・京都から深夜バスで8時間かけて上京し、レッスンに励んでいたことが由来だ。シングル曲のセンター経験はないが、努力家でメンバーからの信頼も厚かった。
アンコールでは紫のドレスに衣装を変え、卒業曲「君がいなくなる12月」を歌唱。「私は決して目立つタイプではなかったけど、そんな私を見つけて長い間応援してくださってありがとうございます」と涙で声を詰まらせた。19年4月に総監督を引き継いだ向井地美音(23)からも「メンバーみんなの母親のような存在。厳しくも優しく育ててくれてありがとうございます」と感謝の手紙を読み上げられた。
29歳の誕生日の翌日である12月9日に東京・秋葉原のAKB48劇場で卒業公演を行い、アイドル生活に終止符を打つ。
「お芝居と歌を磨いて、夢や希望、活力になれる存在でいたい」
笑顔と涙であふれたライブを終え、新たな一歩を踏み出す。
★川栄サプライズ NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」でヒロインを務めるOG、川栄李奈(26)も花束を持ってサプライズ登場。卒業後も交流があり「ゆいはんしか友達がいない」と笑わせながら「素敵な姿を見られてうれしい。最高の日にしてください」と雄姿を見届けた。横山も朝ドラ女優となった川栄に「朝ドラ頑張ってください」とエールを送った。