京都の杉が高さ日本一 62.3メートルと確認
林野庁は28日、京都市左京区の大悲山国有林にある「花脊(はなせ)の三本杉」のうち1本が、樹木としては日本一の高さとなる62.3メートルであることを確認したと明らかにした。これまで最も高いとされていた愛知県新城市にある鳳来寺の傘杉(59.6メートル)を上回った。
三本杉は京都市中心部から約25キロ北の山林にある。樹齢約千年と言い伝えられ、地元の峰定寺(ぶじょうじ)の神木として信仰を集めてきた。従来、高さ35メートル程度と考えられていたが、昨秋に林野庁京都大阪森林管理事務所が小型無人機「ドローン」で簡易的に測定したところ、傘杉に匹敵する高さと判明。専門機関に依頼して詳しく調べ直した。
三本杉のうち、別の1本も60メートルを超えており、全国1位と2位の高さの樹木が1カ所に集中していることになる。同事務所は「3本が密集して育ったことで、強風などから互いを守り合ってきたのではないか」と分析している。〔共同〕