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検索結果 327 件

  • シアノバクテリオクロムの結合色素多様性

    星野 宏季, 三宅 敬太, 成川 礼 生化学 94 (3), 348-359, 2022-06-25

    ...光は生物にとって,最も重要な環境シグナルの一つである.中でも,光合成生物にとって光はエネルギーであるがゆえに,光シグナルを感知する高度な機構を備えている.光合成生物の光受容体の中でも,開環テトラピロール(ビリン)を結合する光受容体の研究がよく進んでいる.植物では,フィトクロムという赤色光と遠赤色光を可逆的に感知する光受容体が存在するが,シアノバクテリアはフィトクロムに加えて,フィトクロムと近縁であるが...

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  • 暗期中断における間欠照明とその光質がキクの花芽分化抑制に及ぼす影響

    白山 竜次, 郡山 啓作, 木戸 君枝 園芸学研究 16 (1), 71-78, 2017

    ...ではキクの同一時間帯での連続照明に対する間欠照明の優位性は確認できなかった.次に,同一積算照射時間において短時間の連続光(18分) と間欠により3時間に照射時間帯を拡張した間欠照明を比較した場合では,R光は間欠照明の効果が認められなかったが,R + FR光では連続照明に比較して間欠照明の花芽分化抑制効果が高くなった.これは短時間照明(18分) の場合,R + FR光の連続照明は,R + FR光によるフィトクロム...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 被引用文献2件 参考文献5件

  • シアノバクテリアの補色応答の多様性

    広瀬 侑, 池内 昌彦, 浴 俊彦 PLANT MORPHOLOGY 29 (1), 41-45, 2017

    ...<p>シアノバクテリアは,1990年代に光合成生物として初めてゲノムがシークエンスされ,光合成のモデル生物として利用されてきた.一方で,シアノバクテリアは多様性の大きな微生物群であり,我々は,シアノバクテリアの光合成アンテナが補色的に調節される光応答(補色順化)の分子機構の多様性について解析を進めている.これまでの解析により,シアノバクテリア門において,補色順化が緑・赤色光感知機構を持つフィトクロム...

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  • シアノバクテリアの補色順化における光色感知機構

    広瀬 侑, 池内 昌彦 化学と生物 54 (6), 403-407, 2016

    ...酸素発生型の光合成を行う原核生物であるシアノバクテリアは,周囲の緑色と赤色の光のバランスを感知して光合成アンテナの組成を調節する.補色順化と呼ばれるこの現象は光合成機能の光質による調節の代表例として知られていたが,光色感知機構の実態は長らく不明であった.われわれは補色順化を制御するフィトクロム様光受容体の同定と解析に成功し,色素のプロトン脱着を介した新奇の緑・赤色光感知機構の存在を明らかにした....

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  • 終夜照射における赤から遠赤色光領域の波長分布がストックの伸長成長および開花に及ぼす影響

    宮前 治加, 島 浩二, 西谷 年生, 山田 真, 石渡 正紀, 住友 克彦, 久松 完 園芸学研究 14 (4), 371-379, 2015

    ...ホワイトアイアン’を供試し,ピーク波長が628~742 nmの7種のLED電球を用いて終夜照射した.ほとんどの光照射区で茎伸長および花成が促進され,709,725,742 nm区で特に強く促進された.これら3つのLED処理区の中では,709 nmのLEDを処理した区において着花節位が最も低くなり,花芽分化が最も早くなることが示唆された.また,照射光の波長分布が異なる場合でも,茎伸長および花成への影響はフィトクローム...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 被引用文献4件 参考文献8件

  • キクの花芽分化抑制における暗期中断電照の波長の影響

    白山 竜次, 永吉 実孝 園芸学研究 12 (2), 173-178, 2013

    秋輪ギク‘新神2’および夏秋輪ギク‘岩の白扇’を用いて,花芽分化抑制における光源の波長と抑制効果について検証を行った.光源は電球形LEDランプを用いて,光源ピーク波長実測値516,593,630,663,684および705 nmの6種類を供試した.その結果,‘新神2’および‘岩の白扇’ともにピーク波長593,630および663 …

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 被引用文献6件 参考文献12件

  • イネ・フィトクロム遺伝子プロモーターの発現特性と機能相補性についての解析

    馬場(笠井) 晶子, 原 奈穂, 高野 誠 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2011 (0), 0673-0673, 2011

    ...発現特性の生物学的意義を考察するために、オウンプロモーター::フィトクロム遺伝子によるフィトクロム変異体の機能相補解析に加えて、<I>PHYA</I>と<I>PHYB</I>間でのプロモータースワップ系統を作製、機能相補解析を行った。...

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  • イネフィトクロムB変異体における機能回復変異体の解析

    加川 貴俊, 稲垣 言要, 西村 実, 高野 誠 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2011 (0), 0671-0671, 2011

    ...イネフィトクロムB(<i>phyB</i>)変異体は、赤色光下で第一葉や第二葉葉鞘は徒長し、薄緑である。この変異形質が回復した変異体PBS-19及びPBS-25を<i>phyB-3</i>にγ線を照射して得た変異プールから単離し、解析した。野生型の農林8号は、赤色光下でも葉緑体の発達が認められたが、<i>phyB-3</i>変異体での葉緑体は小さくチラコイド膜の発達も認められない。...

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  • イネ緑葉におけるフィトクロムAの発現解析

    森山 崇, 加川 貴俊, 稲垣 言要, 岩本 政雄, 宮尾 光恵 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2011 (0), 0672-0672, 2011

    ...イネにはPHYA、PHYB、PHYCの3種類のフィトクロムが存在する。PHYAタンパク質は、緑化した植物では蓄積量が少ないため解析が難しいが、我々は、タンパク質の抽出法の改善により、イネ緑葉においてPHYAの免疫ブロット分析を行えるようにした。本研究では第5葉が完全展開したイネを用いて、PHYAの発現量を調べた。第5葉身のPHYAタンパク質蓄積量は、葉鞘にくらべ少なかった。...

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  • 光屈性シグナル伝達因子 RPT2 の光による発現制御機構の解析

    酒井 達也, 槌田(間山) 智子, 上原 由紀子, 松井 南 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2011 (0), 0424-0424, 2011

    ...我々は最近、この転写誘導はフィトクロム (phy)、クリプトクロム (cry) 光受容体ファミリー、両者の働きによることを明らかにした。phyA cry1 cry2 三重変異体は rpt2 変異体と同様に強光下の胚軸光屈性に異常が観察され、この表現型は 35S-promoter:RPT2 遺伝子の導入によって部分的に相補した。...

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  • ヒネツリガネゴケにおける進化的に保存された光応答転写因子群の解析

    山脇 沙織 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2011 (0), 0426-0426, 2011

    ...シロイヌナズナにおいて光受容体(フィトクロムやクリプトクロム)の下流で働く光形態形成関連因子としてはHY5(bZIP型)、BBX(B-box-CCT型)、PIF(bHLH型)の各ファミリーに属する転写因子がよく解析されている。これらの因子はヒメツリガネゴケでも保存されているであろうか。機能は光情報伝達と関連しているであろうか。今回はこれらの疑問に答えるべく次のことを報告する。...

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  • 緑/赤色光変換型シアノバクテリオクロムAnPixJのin vitro再構成解析

    成川 礼, 神谷 歩, 猪俣 勝彦, 池内 昌彦 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2011 (0), 0421-0421, 2011

    ...AnPixJ-GAFのPr型はフィトクロムのPr型同様、色素構造は<I>ZZZ</I>であり、赤色光照射により、CD環の間の二重結合が回転し<I>ZZE</I>構造となるが、最終的にはフィトクロムとは異なった短波長吸収Pg型に光変換する。...

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  • 発芽の季節はどう決まる?高温による発芽抑制の分子メカニズム

    川上 直人, 藤 茂雄, 重山 拓摩 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2011 (0), S0023-S0023, 2011

    ...フィトクロムと相互作用する転写制御因子、PIL5は光による発芽制御に働く。<I>PIL5</I>遺伝子の機能喪失突然変異体を用いた解析から、赤色光パルス照射条件では、高温はPIL5タンパク質の作用を介して発芽を抑制すると考えられた。また、最近芽生えの高温応答に関わることが示された<I>PIF4</I>も、発芽の高温阻害に働くことを示す結果を得ている。...

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  • 花成制御に関わるフィトクロム相互作用因子VOZの発現組織解析

    上本 允大, 安居 佑季子, 西谷 亜依子, 硯 亮太, 佐藤 雅彦, 河内 孝之 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2011 (0), 0808-0808, 2011

    ...フィトクロムは赤色光と遠赤色光を受容する光受容体である。フィトクロム相互作用因子の探索を目的に、抽苔時のシロイヌナズナから作成したcDNAライブラリーを用いてスクリーニングを行った結果、陸上植物に広く保存されている<I>VOZ</I>(<I>Vascular plant One Zinc-finger</I>)を単離同定した。...

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  • 苔類ゼニゴケにおける赤色光受容体フィトクロムを介した生長制御

    井上 佳祐, 石崎 公庸, 保坂 将志, 片岡 秀夫, 大和 勝幸, 河内 孝之 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2011 (0), 0805-0805, 2011

    ...本研究では基部陸上植物である苔類ゼニゴケを用いて、フィトクロムを介する光応答の制御メカニズムの原形と進化を解明することを目的に、これまでにゼニゴケフィトクロム遺伝子 (<I>MpPHY</I>) を単離し、<I>Mp</I>phyが1分子種しか存在しないこと、光可逆性を備えたフィトクロム分子であることを報告した。...

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  • フィトクロムAのN末端側領域の構造とphyAの特殊機能の関係

    吉川 由希子, 岡 義人, 望月 伸悦, 鈴木 友美, 長谷 あきら 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2011 (0), 0811-0811, 2011

    ...フィトクロムは赤色光と遠赤色光(FR)の光受容体であり、フィトクロムA-C(phyA-C)の3種が知られる。なかでもphyAは特殊で、赤色光よりむしろFRに対して強い応答性を示す。...

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  • 避陰応答による胚軸伸長促進におけるオーキシンの役割の時空間的解析

    小林 淳子, 綿引 和巳, 細川 陽一郎, 小塚 俊明, 望月 伸悦, 長谷 あきら 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2011 (0), 0809-0809, 2011

    ...この応答は、陰のなかでフィトクロムの光平衡がPfr型からPr型に傾くことでおきる。我々は、避陰応答における器官間情報伝達に興味をもち、シロイヌナズナ芽生えを材料に避陰応答の時空間的な解析を進めてきた。...

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  • 明期終了時における遠赤色光照射の光強度および照射時間がスプレーギクの茎伸長に及ぼす影響

    島 浩二, 宮前 治加, 川西 孝秀, 山田 真, 石渡 正紀, 住友 克彦, 久松 完 園芸学研究 10 (3), 401-406, 2011

    スプレーギク生産における栽培期間の短縮を図るため,明期終了時の遠赤色光照射(EOD-FR)における光強度および照射時間が茎伸長促進に及ぼす影響を‘セイプリンス’および‘レミダス’を用いて調査した.照射時間を1時間,光強度を0.07~0.19 W・m<sup>−2</sup>とした場合,光強度が弱くなるにつれて茎伸長量が劣る傾向にあり,‘レミダス’では0.07 …

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献16件

  • イネの花芽誘導におけるフィトクロム光受容体の多様な作用機作

    大薄 麻未, 山内 雪香, 川勝(池田) 恭子, 伊藤 博紀, 高野 誠, 井澤 毅 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2011 (0), 0187-0187, 2011

    ...しかし、個々のフィトクロム変異体の開花期表現型は、それぞれのフィトクロムが独立して、または他のフィトクロムと協調して、花芽形成を抑制することを示唆している。本研究では、フィトクロム一重/二重欠損体を用いて、フィトクロムによるイネ花芽誘導関連遺伝子の転写を詳細に解析した。<br>まず個々のフィトクロムについてGhd7誘導における役割を調べた。...

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  • フィトクロム相互作用因子<I>VOZ</I>の花成経路における機能解析

    安居 佑季子, 上本 允大, 硯 亮太, 向川 佳子, 中井 勇介, 中平 洋一, 佐藤 雅彦, 河内 孝之 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2011 (0), 0323-0323, 2011

    ...フィトクロムは植物の主要な光受容体であり、生涯を通して機能する。フィトクロムはシグナル伝達時に細胞質から核へ移行し下流因子の発現を調節する。しかし、生長した植物におけるフィトクロムシグナルの詳細は明らかにされていない。...

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  • ミヤコグサにおける避陰反応と腋芽分制御

    中西 華代, 堀 菜七子, 山篠 貴史, 水野 猛 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2011 (0), 0425-0425, 2011

    ...こうした避陰反応は遠赤色光が重要な光シグナルとなりフィトクロム(主にphyB)を介した光情報伝達系により制御されていることが明らかになっている。我々はミヤコグサの光シグナル伝達系の解析をする過程でミヤコグサに特に顕著な避陰反応を見いだしたので報告する。避陰反応には背丈の徒長に加え、早咲き、腋芽からの分岐の抑制などがある。...

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  • シダ光受容体PHY3/neo1プロテインキナーゼ部位の活性調節機構

    鐘ヶ江 健 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2011 (0), 0427-0427, 2011

    ...ホウライシダで発見された赤色光/青色光受容体PHY3/neo1は、フォトトロピン(phot)のN末端側にフィトクロムの光受容部位が配置した構造を持つ。phot領域は、青色光受容の発色団FMNを結合する2つのLOV領域(LOV1, LOV2)とプロテインキナーゼ部位で構成され、PHY3は光によるキナーゼ活性の調節によりシグナルを伝達している。...

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  • シアノバクテリオクロムTlr1999の青/緑色光変換機構へのチオール基の関与

    榎本 元, 広瀬 侑, 成川 礼, 池内 昌彦 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2011 (0), 0419-0419, 2011

    ...シアノバクテリオクロムとは、シアノバクテリアが持つフィトクロムとは似て非なる一群の光受容体であり、多くは青色光吸収型 (Pb)と緑色光吸収型 (Pg)で可逆的な光変換を示すと考えられている。これまでの研究で、Pb/Pg変換においては、発色団として結合している開環テトラピロール色素フィコビオロビリン (PVB)のC15-Z/E変換に加え、C10へのCysの脱着が起こることが示唆されている。...

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  • 緑/赤色光によるシアノバクテリオクロムの吸収型変換は、色素のプロトン分子の脱着が要因である

    広瀬 侑, Rockwell Nathan C., Martin Shelly, 成川 礼, 猪股 勝彦, Lagarias J. Clark, 池内 昌彦 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2011 (0), 0420-0420, 2011

    ...これは、色素がPrとPfrの両方でプロトン化されているフィトクロムとは異なる、新規の光変換機構である。アミノ酸置換変異体の解析により、色素近傍のリジンとグルタミン酸がE型のPCBをプロトン化し、ロイシンがZ型のPCBの脱プロトン化を保持していることが示唆された。...

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  • 光によるトマト芽生えのフック巻込み反応に関わる胚乳因子

    兼平 清江, 森川 友紀, 姉川 彩, 大西 美輪, 深城 英弘, 三村 徹郎, 橋本 徹, 七條 千津子 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2011 (0), 0802-0802, 2011

    ...この光受容体はフィトクロムであり、フック巻込みの意義は、子葉を強固に被う種皮を地中で脱ぎ捨てるためであることを、フィールドシミュレーション実験と芽生え種子部の解剖学的調査により示した。さらに種皮をその内部に残る胚乳とともに芽生えから取り除くと光によるフック巻込みが起こらなくなることが明らかになり、種皮もしくは胚乳がフック巻込みに関わることが示された。...

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  • プラスチドシグナル伝達におけるテトラピロール合成の関わり

    望月 伸悦, 岡 義人, 吉積 毅, 近藤 陽一, 松井 南, 河内 孝之, 長谷 あきら 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2010 (0), 0649-0649, 2010

    ...そこで、Fe-ブランチの代謝系を改変した形質転換体や、ビリベルジンの投与、およびフィトクロム多重変異体を用いた詳細な解析を行った。さらに、FOXハンティング系統を用いた新規プラスチドシグナル伝達系変異体スクリーニングについても報告を行う。...

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  • 高等植物フィトクロムのヒスチジンキナーゼ様ドメインはATP加水分解活性を持つ

    西ヶ谷 有輝, Jee JunGoo, 田中 利好, 河野 俊之, 加藤 悦子, 高野 誠, 山崎 俊正, 児嶋 長次郎 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2010 (0), 0653-0653, 2010

    ...植物の光受容体であるフィトクロムはSer/Thrキナーゼであるが、その活性ドメインはまだ明らかにされていない。フィトクロムのヒスチジンキナーゼ様ドメイン(HKLD)はヒスチジンキナーゼと相同性をもち、キナーゼ活性ドメインとして有力な候補の一つであるが、ヒスチジンキナーゼ活性に必須なヒスチジンはない。本研究では溶液NMRを用いてHKLDのキナーゼ活性の解明を目指した。...

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  • 光周性開花制御におけるイネフィトクロムの機能

    大薄 麻未, 高野 誠 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2010 (0), 0652-0652, 2010

    ...本発表では、イネの各フィトクロムシグナルが開花を抑制する機構を解明するため、様々なフィトクロム変異体における開花関連遺伝子の発現解析を行い、日周変動や成長に伴う発現量の変化を調べた。その結果、全てのフィトクロム変異体において、移動性開花シグナルの<i>Hd3a</i>および<i>RFT1</i>の転写産物量が開花到達日数と相関関係を示した。...

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  • イネ・フィトクロム遺伝子プロモーターの発現特性と機能相補性についての解析

    馬場(笠井) 晶子, 高野 誠 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2010 (0), 0651-0651, 2010

    ...そこで今回は、幼苗および幼葉における発現、ならびに、光環境やフィトクロム遺伝子の変異がこれらの発現特性に与える影響について解析した。また、花器官における発現解析の結果についても報告する。更に、発現特性の生物学的意義を考察するために、オウンプロモーター::フィトクロム遺伝子によるフィトクロム変異体の機能相補解析に加えて、phyAとphyB間でのプロモータースワップ系統を作製、機能相補解析を行った。...

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  • シロイヌナズナ由来red chlorophyll catabolite reductaseおよびF218V変異体の基質結合型結晶構造

    杉島 正一, 岡本 千寛, 野口 正人, 河内 孝之, 民秋 均, 福山 恵一 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2010 (0), 0113-0113, 2010

    ...近年、我々はシロイヌナズナ由来RCCRの結晶構造を新規に決定し、RCCRがフィトクロムなどの発色団合成を行うFDBRに特徴的なα/β/αサンドウィッチ構造を形成しており、両者が共通の反応基盤を持つ事を示した。<br>今回、我々はRCC結合型RCCRおよびF218V変異体の立体構造を2.6Åおよび2.0Å分解能で決定した。...

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  • フィトクロムシグナル伝達において機能する花成促進因子VOZの局在解析

    安居 佑季子, 西谷 亜依子, 上本 充大, 硯 亮太, 向川 佳子, 中井 勇介, 中平 洋一, 佐藤 雅彦, 河内 孝之 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2010 (0), 0512-0512, 2010

    ...フィトクロムは植物の主要な光受容体であり、生涯を通して重要な機能をもつ。フィトクロムはシグナル伝達時に細胞質から核へ移行し下流因子の発現を調節する。しかし、生長した植物におけるフィトクロムシグナルの詳細は未だ明らかにされていない。花成応答に着目したスクリーニングにより、新規のフィトクロム相互作用因子として、VOZ (Vascular plant One-Zinc finger) を単離同定した。...

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  • phyBシグナル伝達経路に関わる新奇因子PHL

    遠藤 求, 村上 匡史, 谷川 善康, 鈴木 友美, 荒木 崇, 長谷 あきら 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2010 (0), 0455-0455, 2010

    ...シロイヌナズナにおいてはフィトクロム(phy)、クリプトクロム、フォトトロピンなどの光受容体が知られており、フィトクロムB(phyB)は、花成の促進因子である<I>FLOWERING LOCUS T</I> (<I>FT</I>)とそれに続く<I>SUPPRESSOR OF OVEREXPRESSION OF CO 1</I> (<I>SOC1</I>)の発現を抑制することで、花成を制御していることが...

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  • マイクロアレイによるイネphytochrome分子種の役割分担の解析

    清田 誠一郎, 謝 先芝, 高野 誠 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2010 (0), 0650-0650, 2010

    ...今回は、以前、報告したイネフィトクロム欠損突然変異体の暗所芽生えに赤/遠赤色光をパルス照射したマイクロアレイのデータのWAD法(Kadata, Nakai, Shimizu, 2008)による再解析を行った。結果は、おおまかには以前の解析での結果を確認するものだったが、WAD法によって、より特異性の高い選抜が行えた。赤色光、遠赤色光で発現変動する遺伝子は共通性が高かった。...

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  • シロイヌナズナの液胞膜アクアポリンTIP2;2の組織局在と暗順応への応答

    植西 由美, 土平 絢子, 前島 正義, 奈良 久美 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2010 (0), 0636-0636, 2010

    ...中でも、液胞膜アクアポリン<I>TIP2;2</I>遺伝子は、暗処理による誘導性が高く、フィトクロムAによる制御を受けていることが示唆されているが、その光応答の仕組みの詳細も機能も明らかになっていない。そこで、TIP2;2の光応答メカニズムやその機能を調べるために、TIP2;2 promoter-TIP2;2-GFP遺伝子導入植物を作製し、まずその局在を解析した。...

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  • キクの光周性花成誘導反応における赤色光・青色光の役割

    樋口 洋平, 小田 篤, 住友 克彦, 久松 完 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2010 (0), 0277-0277, 2010

    ...このことから、フィトクロムを介した赤色光シグナルが光中断による花成抑制において主要な役割を果たしていることが示唆された。また、赤色、青色および赤色+青色光をそれぞれ光源に用い、短日(12L/12D)、長日(16L/8D)、連続明、NB処理における花成反応を調査したところ、光質による日長反応の差はみられず、短日条件でのみ花芽分化が認められた。...

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  • 補色順化を制御する光受容体(CcaS/RcaE)の機能と進化

    広瀬 侑, 片山 光徳, 成川 礼, 池内 昌彦 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2010 (0), 0333-0333, 2010

    ...我々は、フィコエリスリン含量のみが調節されるタイプの補色順化(2型)を示すNostoc punctiforme ATCC 29133において、シアノバクテリア独自のフィトクロム様光受容体(シアノバクテリオクロム)の1つであるCcaSが、CcaRのリン酸化を介してフィコエリスリンの発現調節を行なうことを明らかにした。...

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  • 光受容体シアノバクテリオクロム TePixJ の点変異導入解析

    石塚 量見, 成川 礼, 河内 孝之, 池内 昌彦 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2010 (0), 0334-0334, 2010

    ...シアノバクテリオクロムは開環テトラピロールを結合し、可逆的な光変換を示すが、植物のフィトクロムと異なる分光特性を示す。...

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  • 本葉扁平性を制御するフィトクロム生理機能の発見

    小塚 俊明, 長谷 あきら 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2010 (0), 0343-0343, 2010

    ...しかし、この現象に赤色光受容によって活性化されたフィトクロムが関与するか不明であった。<br>本研究では、葉の扁平性を抑制するフィトクロムの生理機能について調べた。シロイヌナズナ本葉は裏側方向へ若干丸まるが、<I>phyB</I> 機能欠損変異体及び、End-Of-Day Far-Red 処理によりフィトクロム活性が減衰した野生株本葉では扁平性が増加した。...

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  • フィトクロムによるトマト芽生えのフック巻込み ―その意義と種皮の役割―

    七條 千津子, 姉川 彩, 大西 美輪, 深城 英弘, 三村 徹郎, 橋本 徹 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2010 (0), 0341-0341, 2010

    ...しかし我々は、トマトの暗黒芽生えのフックが光によって更に巻き込むことを見出し、この反応にフィトクロムの弱光反応と極弱光反応が関与することをフィトクロム分子種欠損変異体等を用いて既に明らかにした。今回は、光によるフック巻込みがトマトだけの例外的現象ではなく種皮の堅い種子を付ける他の植物種でも見出されるので、その意義を見出すためフィールドシミュレーション実験や微速度撮影による解析を行った。...

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  • シロイヌナズナの避陰応答における器官間光シグナル伝達の解析

    小林 淳子, 小塚 俊明, 望月 伸悦, 長谷 あきら 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2010 (0), 0342-0342, 2010

    ...赤色光(R)/遠赤色光(FR)の光受容体であるフィトクロム( phy )は、ほとんど全ての組織や器官で発現している。よって、植物体の様々な部位で感知された光シグナルは、個体レベルで適切な光応答が起こるように統合・調整されなければならい。しかし、光応答時における異なる部位間の情報交換の仕組みはほとんど分かっていない。そこで本研究では、「避陰応答」に注目し、器官間の情報交換の仕組みを調べた。...

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  • 苔類ゼニゴケを用いたフィトクロムを介する細胞応答の調節機構の解析

    保坂 将志, 石崎 公庸, 井上 佳祐, 片岡 秀夫, 大和 勝幸, 松永 幸大, 河内 孝之 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2010 (0), 0339-0339, 2010

    ...フィトクロムは植物の主要な光受容体の1つである。フィトクロムを介する光シグナル伝達経路を解明するため、本研究では基部陸上植物である苔類ゼニゴケを用いた。...

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  • フィトクロムによる発現制御を受けるイネACCオキシダーゼ遺伝子<I>ACO1</I>の出穂期節間伸長における機能

    岩本 政雄, 馬場(笠井) 晶子, 清田 誠一郎, 原 奈穂, 高野 誠 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2010 (0), 0340-0340, 2010

    ...フィトクロムは多岐にわたる光形態形成・光生理反応を担う主要な光受容体で、イネでは3つの遺伝子が存在する。フィトクロム3重変異体は野生型イネに比べて節間や葉身等の形態に著しい変化を示し、通常は節間伸長が抑制される幼苗期においても節間が伸長する。また、フィトクロム3重変異体はエチレン生合成関連遺伝子であるACCオキシダーゼ遺伝子<I>ACO1</I>の転写量が顕著に高いことがわかっている。...

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  • イネのフィトクロム変異体の解析

    高野, 誠 Gamma field symposia (46) 29-37, 2009-01

    ...私たちは、フィトクロム全分子種の突然変異体を単離し、さらにそれらを交配してすべての組み合わせの二重変異体およびすべてのフィトクロムを欠く三重変異体を作成した。これらを暗黒、赤色光(R)、遠赤色光(FR)下で育てた後、形態を比較して以下のことが明らかになった。まず、WTと各種フィトクロム変異体の表現型を比較して幼葉鞘の伸長抑制に関わるフィトクロム分子種を特定した。...

    日本農学文献記事索引

  • 明期終了時の短時間遠赤色光照射が冬季におけるスプレーギクの茎伸長に及ぼす影響

    島 浩二, 川西 孝秀, 山田 真, 石渡 正紀, 住友 克彦, 久松 完 園芸学研究 8 (3), 335-340, 2009

    スプレーギク生産における栽培期間の短縮を図るため,明期終了時の短時間の遠赤色光照射(EOD-FR)が冬季の茎伸長に及ぼす影響について‘セイプリンス’および‘レミダス’を用いて調査した.EOD-FR処理は茎伸長の促進に効果的であった.暗期中断および短日条件下におけるEOD-FR処理の効果を検討したところ,短日条件下における茎伸長の促進効果は暗期中断条件下での効果よりも高かった.遠赤色光の照射時間帯…

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 被引用文献4件 参考文献43件

  • 乾燥ストレス条件下で発現が抑制されるイネのOsPIF1遺伝子の機能解析

    戸高 大輔, 中島 一雄, 松倉 智子, 伊藤 裕介, 高木 優, 篠崎 一雄, 篠崎 和子 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2009 (0), 0171-0171, 2009

    ...その結果、フィトクローム結合領域であるAPBモチーフが<I>GUS</I>レポーター遺伝子の発現上昇に重要であることが示された。現在、形質転換イネの局所的な部位を用いたオリゴマイクロアレイ解析により、OsPIF1の下流遺伝子の同定を試みている。...

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  • 光屈性における光センシングのクロストーク

    酒井 達也, 槌田(間山) 智子, 永島 明知, 上原 由紀子 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2009 (0), S0079-S0079, 2009

    ...最近、複数の研究グループが、フィトクロム・クリプトクロムによるフォトトロピンシグナル伝達因子の機能発現制御、光屈性に働く植物ホルモンの代謝・輸送制御の実体を報告した。これらの解析結果は、フィトクロム・クリプトクロム光受容体シグナリングが、これまで予想していた以上に、光屈性に重要な役割を演じていることを示唆している。...

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  • フィトクロムの分子構造と光シグナル伝達機構

    松下 智直 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2009 (0), S0075-S0075, 2009

    ...本講演では、フィトクロムのシグナル伝達機構について、我々の研究成果および国内外の最新の知見を紹介しながら、主にその初発反応に重点を置き、フィトクロム分子内構造との関わりから論ずる。...

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  • 全寄生植物ヤセウツボのフィトクロム A はシロイヌナズナで機能するか?

    岡澤 敦司, 高木 一輝, 馬場 健史, 福崎 英一郎, 米山 弘一, 竹内 安智, 小林 昭雄 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2009 (0), 0856-0856, 2009

    ...【背景・目的】植物の光受容体は光形態形成に関与しており,フィトクロム (phy) は赤色/遠赤色光受容体である.全寄生植物であるヤセウツボは光合成を行わず宿主から水と養分を獲得しているため,その光シグナル伝達系は光合成の制御に関する部分が変化し,その他の形態形成の制御に関する部分は保存されていると推測した.ヤセウツボ由来 phyA (OmphyA) では,他の光合成植物に見られない26ヶ所のアミノ酸...

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  • 苔類ゼニゴケにおける青色光応答の解析

    久保田 茜, 小松 愛乃, 片岡 秀夫, 石崎 公庸, 大和 勝幸, 河内 孝之 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2009 (0), 0864-0864, 2009

    ...この結果は青色光がフィトクロムを介する経路とは独立して切断面からの再生を促進することを示唆している。ゼニゴケPACゲノムライブラリーからクリプトクロム(MpCRY)を単離し、cDNA配列と共にゲノム構造を決定した。サザン解析によりMpCRYはゲノム上に1分子種のみ存在することが示唆された。MpCRYの転写産物の蓄積量は赤色光および青色光で抑制され、暗黒条件下および遠赤色光で上昇した。...

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  • フィトクロムAとBの機能分化の構造的基盤

    小野 裕也, 岡 義人, Toledo-Ortiz Gabriela, 小鍜治 敬生, 望月 伸悦, 長谷 あきら 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2009 (0), 0857-0857, 2009

    ...このような機能上の違いがどのようなフィトクロム分子上の構造の違いに由来するのか良くわかっていない。そこで本研究ではフィトクロムを4つのドメイン(N末突出部+PAS、GAF、PHY、C末)に分け、それぞれをphyA、phyB間で交換し、GFPを融合したキメラ遺伝子14種を構築し、35Sプロモーターで発現させた形質転換植物(<I>phyA/phyB</I>二重変異体背景)を作製して生理応答を観察した。...

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  • 概日リズム制御下の転写因子遺伝子<I>Rdd1</I>はフィトクロムによる発現制御を受けている

    岩本 政雄, 肥後 健一, 高野 誠 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2009 (0), 0860-0860, 2009

    ...<br> フィトクロムは植物の主要な光受容体で、イネでは3つ(phyA、phyB、phyC)あることが知られている。そこで、光照射後の<I>Rdd1</I>発現の変化はどのフィトクロムによって制御されているか明らかにするために、フィトクロム突然変異体を用いた光誘導実験を行った。...

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  • 光中断によるイネ開花抑制の分子機構の解析

    伊藤 博紀, 野々上 慈徳, 矢野 昌裕, 井澤 毅 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2009 (0), 0496-0496, 2009

    ...一方、<I>Lhd4/Ghd7</I>はフィトクロム依存的に長日条件下で転写誘導されることから、長日条件の開花抑制因子である考えられた。<br> 今回、我々は、朝の<I>Ehd1</I>の転写が、赤色光の光中断により抑制されることを明らかにした。...

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  • 青色光・緑色光によって可逆的光変換するフィトクロム様光受容体の光反応初期過程

    市川 聖悟, 吉原 静恵, 深澤 励央, 直原 一徳, 河内 孝之, 徳富 哲 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2009 (0), 0167-0167, 2009

    ...PCC 6803の正の走光性に必至なフィトクロム様光受容体であり、青色光吸収型(Pb型、最大吸収435 nm)と緑色光吸収型(Pg型、最大吸収535 nm)の間を可逆的に光変換する光受容体である。第48回本年会では、77-298 Kの範囲でPb型からPg型、またはPg型からPb型への紫外/可視吸収スペクトル変化を解析し、光反応初期過程を推測した。...

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  • ヒメツリガネゴケSBP-box遺伝子は葉細胞の幹細胞化を抑制する

    樋口 洋平, 大場 久美子, 馬渡 未来, 長谷部 光泰, 佐藤 良勝 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2009 (0), 0635-0635, 2009

    ...我々は、この幹細胞化過程誘導には葉の切断による傷害シグナル、および赤色光受容体フィトクロムと青色光受容体クリプトクロムを介した光シグナルが必須であることを示してきた。幹細胞化過程に関わる光シグナル下流因子を同定するため、我々はクリプトクロム下流で抑制的に機能することが知られているSBP-box遺伝子(PpSBP)に着目し、切断葉細胞の幹細胞化過程における機能解析を行った。...

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  • 花成制御に関わるフィトクロム相互作用因子VOZの細胞内局在解析

    安居 佑季子, 硯 亮太, 西谷 亜依子, 向川 佳子, 佐藤 雅彦, 河内 孝之 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2009 (0), 0629-0629, 2009

    ...フィトクロムは植物の主要な光受容体であり、花成制御に重要な役割を持つことが知られている。フィトクロムは光を吸収することで核から細胞質へと移行してシグナルを下流に伝達する。しかし、生長した植物におけるフィトクロムシグナルの詳細は未だ明らかにされていない。...

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  • 光環境応答におけるオーキシン輸送調節

    酒井 達也 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2009 (0), S0018-S0018, 2009

    ...植物の三つの主要な光受容体ファミリー、フィトクロム、クリプトクロム、フォトトロピンは、それぞれ異なるシグナル伝達経路を介してオーキシン量の調節を行っている。それらの分子機構を明らかにすることによって、光環境に適応した細胞の成長・分裂・分化の制御機構解明に貢献したいと考えている。...

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  • フィトクロム分子種間の機能分化とその構造的基盤

    長谷 あきら, 小野 裕也, 岡 義人, 望月 伸悦 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2009 (0), S0074-S0074, 2009

    ...フィトクロムには複数の分子種が存在する。なかでもフィトクロムA(phyA)は、他のフィトクロム分子種にはない特殊な性質を示す。系統樹解析によれば、フィトクロムは種子植物成立の直後にphyA/C型とphyB/E型に分岐した。...

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  • 日本植物生理学会奨励賞 光に応答した植物の成長パターン制御機構の分子遺伝学的解析

    酒井 達也 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2009 (0), A0002-A0002, 2009

    ...光屈性を誘導する青色光受容体フォトトロピン、フォトトロピンと結合して働くシグナル伝達因子 RPT2及びNPH3、光屈性反応を調節する赤色光受容体フィトクロム及び青色光受容体クリプトクロム、オーキシン不等局在に関与するオーキシン輸送体 ABCB19及び PIN3、などの機能解析がそこには含まれる。本講演では、これらの研究によって明らかになりつつある光屈性の遺伝学的モデルについて紹介する。...

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  • シロイヌナズナの葉肉プロトプラストを用いた避陰応答における光信号伝達と植物ホルモンの相互作用の解析

    高野 雄也, 小塚 俊明, 望月 伸悦, 長谷 あきら 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2009 (0), 0858-0858, 2009

    ...避陰応答においては、フィトクロム(phy)が光可逆的に不活性型に変換された結果、様々な遺伝子の発現が誘導され、胚軸・葉柄の伸長などの生理応答が引き起こされる。またこれらの生理応答に様々な植物ホルモンが関わっていることが、個体・器官レベルで明らかにされている。しかし植物個体を用いた実験のみでは、組織/器官間の信号伝達と細胞内の信号伝達を区別することは困難である。...

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  • 大腸菌内で構築したイネフィトクロムの分光学的解析

    加川 貴俊, 高野 誠 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2009 (0), 0859-0859, 2009

    ...単子葉植物イネ(<i>Oryza sativa</i>)の3種類のフィトクロム遺伝子 (PHYA, PHYB, PHYC) が見つかっている。しかし、存在量の少ないPhyB, PhyCタンパク質を精製しその分子特性を調べるには困難である。...

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  • 苔類ゼニゴケのフィトクロムを介する光応答

    保坂 将志, 片岡 秀夫, 石崎 公庸, 大和 勝幸, 河内 孝之 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2009 (0), 0287-0287, 2009

    ...フィトクロムは植物の主要な光受容体の1つである。フィトクロムを介する光シグナル伝達経路を解明するため、本研究では苔類ゼニゴケを用いた。ゼニゴケは基部陸上植物であり、アグロバクテリウムを介した形質転換系が確立されている。...

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  • シロイヌナズナにおける低温ストレス誘導性転写因子遺伝子<I>DREB1</I>の転写制御解析

    城所 聡, 圓山 恭之進, 中島 一雄, 井村 喜之, 刑部 祐里子, 藤田 泰成, 溝井 順哉, 篠崎 一雄, 篠崎 和子 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2009 (0), 0757-0757, 2009

    ...このcDNAは、フィトクロムとの相互作用を持ち、光応答のシグナル伝達に関わるbHLH型転写因子PIFファミリーの一つをコードしていた。プロトプラストを用いたトランジェント発現系による解析から、このPIFは<I>DREB1C</I>のプロモーター上の保存配列中のG-boxに結合することが示唆された。現在、T-DNA挿入変異植物体を用いて<I>DREB1</I>遺伝子の発現を解析している...

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  • 開花時期の異なる2タイプのチガヤ(Imperata cylindrica (L.) Beauv.)における種子発芽の光制御

    八ツ橋, 寛子, 倉内, 潤, Kurauchi, Jun 宮崎大学教育文化学部紀要. 自然科学 19 9-16, 2008-09-30

    ...早咲き型(E 型) の種子は,赤色光によって発芽が促進されたが,わずかな緑色観察光による促進効果もみられ,冷湿処理後は暗黒中や連続遠赤色光下でも発芽したことから,フィトクロムによる超低光量反応や高照射反応を起こしている可能性が考えられた。また,1 回の赤色光短時間照射(パルス)によって発芽が促進され,赤色光-遠赤色光可逆性から,フィトクロム低光量反応も関与することがわかった。...

    機関リポジトリ HANDLE Web Site

  • シロイヌナズナDi19によるフィトクロムシグナリングと<I>GIGANTEA</I>の発現制御機構

    小田 篤, Wenkel Stephan, Konijn Hugo, 吉田 理一郎, 花野 滋, Davis Seth, 溝口 剛, Coupland George 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2008 (0), 0498-0498, 2008

    ...シロイヌナズナにおいてGIGANTEA (GI)は概日リズム制御、花成制御、及び、フィトクロムを介した光応答において重要であることが明らかにされているが、その機能については不明な点が多く残されている。...

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  • シロイヌナズナの光応答に関わるCBL/CIPKカルシウムシグナル伝達系の機能解析

    橋本 研志, D'Angelo Cecilia, Mira-Rodado Virtudes, Harter Klaus, Kudla Joerg 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2008 (0), 0088-0088, 2008

    ...これによく似た表現型が、フィトクロムおよびクリプトクロム系光シグナル伝達の調節に関わる遺伝子<I>HRB1</I>の欠損株について報告されている。そこでこのHRB1に注目してBiFC解析を行ったところ、CIPK1とHRB1のタンパク質間相互作用が示された。CBL1/CIPK1はHRB1を介して光シグナル伝達に関与している可能性が考えられる。...

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  • 緑色ー赤色光吸収型間の光変換を示すシアノバクテリオクロムAnPixJの結晶構造解析

    成川 礼, 村木 則文, 志波 智生, 栗栖 源嗣, 池内 昌彦 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2008 (0), 0092-0092, 2008

    ...また、AnPixJのPr型はフィトクロムのPr型と色素の立体配置はよく似ており、Pr型からPg型への光変換過程においてフィトクロム同様、C環とD環の間のZ/E変換が起きていることが示唆された。本研究では、AnPixJのPr型の結晶化をハンギングドロップ蒸気拡散法により行った。...

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  • イネフィトクロムの発現・存在様式の違いと機能分担との関連性

    馬場 晶子, 謝 先芝, 岡 義人, 高野 誠 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2008 (0), 0838-0838, 2008

    ...また、分子種ごとの細胞内分布と核移行の光応答性について、GFP融合フィトクロム導入形質転換イネを用いて比較した。これらの結果について併せて報告し、イネにおける3分子種のフィトクロムの発現・存在様式の違いと機能分担について考察する。...

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  • ヒメツリガネゴケにおけるフィトクロム機能の過剰発現による解析

    砂永 伸也, 上中 秀敏, 門田 明雄 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2008 (0), 0837-0837, 2008

    ...コケ植物であるヒメツリガネゴケでは、phy1からphy4の4つのフィトクロムが知られており、分枝形成、光屈性、葉緑体光定位運動に関わると考えられている。本研究では、ヒメツリガネゴケにおけるフィトクロム各分子種の役割を明らかにするためにYFPとフィトクロムの融合タンパクを発現する過剰発現株を作製し、光反応の変化、細胞内局在を解析した。...

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  • 光によって根毛形成が促進されるシロイヌナズナ突然変異体の単離と解析

    奈良 久美, 小林 和貴, 正岡 詩織, 小林 淳子, 中澤 美紀, 松井 南, 鈴木 均 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2008 (0), 0660-0660, 2008

    ...シロイヌナズナでは、光による根毛形成の促進にフィトクロムが関与していることが報告されているが、フィトクロムによる光受容と根毛形成をつなぐ分子メカニズムに関しては未だ不明な点が多い。そこで、光による根毛形成促進に関わる分子を特定するために、シロイヌナズナのアクチベーションタグラインから、光による根毛形成促進が過剰におこる突然変異体<I>lrh1</I>を単離し、その解析を行った。...

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  • シロイヌナズナにおける低温ストレス誘導性転写因子遺伝子<I>DREB1</I>の転写制御機構の解析

    城所 聡, 圓山 恭之進, 中島 一雄, 井村 喜之, 藤田 泰成, 刑部 祐里子, 篠崎 一雄, 篠崎 和子 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2008 (0), 0007-0007, 2008

    ...bHLH072はフィトクロムと相互作用を持つbHLH型転写因子PIL/PIFファミリーと相同性を持っていた。また、形質転換植物体を用いた解析の結果、<I>bHLH072</I>遺伝子は葉で恒常的に発現し、タンパク質は核に局在した。さらに、トランジェント発現系による解析から、bHLH072は転写抑制能を持つ転写因子であることが示された。...

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  • 苔類ゼニゴケをモデルとしたフィトクロムシグナル伝達の解析

    片岡 秀夫, 石崎 公庸, 大和 勝幸, 河内 孝之 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2008 (0), 0093-0093, 2008

    ...フィトクロムは植物が持つ主要な光受容体である。フィトクロムを初発とする光シグナル伝達経路を解明するため、本研究ではユニークなモデル植物である苔類ゼニゴケを用いた。ゼニゴケは進化上最初の陸上植物のグループに属しており、生活環の大半が半数体である遺伝学的解析の利点を備える。単離された<I>MpPHY</I>遺伝子は1分子種のみ存在した。...

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  • シロイヌナズナの新規Ca<SUP>2+</SUP>結合タンパク質CCaP1とCCaP2の発現解析

    大内 雄矢, 長谷 あきら, 前島 正義 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2008 (0), 0844-0844, 2008

    ...フィトクロームおよびクリプトクローム遺伝子破壊株での変動についても報告する。これは転写の促進と抑制において異なる機構が働いていることを示唆している。転写レベル制御に必要な光の波長と、タンパク質レベルでの解析も行っており、その結果についても報告する。...

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  • シロイヌナズナ胚軸のフィトクロムとPGP19による偏差成長の制御

    永島 明知, 山口 由紀子, 古川 聡子, 小柴 共一, 黒羽 剛, 岡田 清孝, 酒井 達也 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2008 (0), 0343-0343, 2008

    ...これらのことより、赤色光により活性化されたフィトクロムはオーキシンの輸送制御を介して胚軸の偏差成長を調節しており、PGP19がこれに対し抑制的に機能すること、そしてフィトクロムはPGP19のタンパク質量を減少させることで偏差成長を促進することが示唆された。これに加えて、青色光およびオーキシン輸送・応答関連因子が上記の偏差成長に与える影響についても報告する。...

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  • イネのアレンオキシド合成酵素遺伝子1(<I>OsAOS1</I>)の機能解析

    芳賀 健, 清田 誠一郎, 軸丸 祐介, 神谷 勇治, 高野 誠, 飯野 盛利 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2008 (0), 0364-0364, 2008

    ...フィトクロムによる光形態形成(幼葉鞘の光成長阻害反応)が抑えられたイネ<I>cpm1</I>突然変異体(Biswas et al. 2003)の原因遺伝子は、ジャスモン酸(JA)の生合成に働くアレンオキシド合成酵素(AOS)の遺伝子(<I>OsAOS1</I>)であることを第47回年会で報告した。...

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  • イネ特異的な花成促進因子<I>Ehd1</I>の青色光依存的な転写誘導には<I>OsGI</I>が必須である

    伊藤 博紀, 井澤 毅 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2008 (0), 0414-0414, 2008

    ...我々は、フィトクロムを欠損し<I>Hd3a</I>を恒常的に発現するイネ早咲き変異体<I>se5</I>と<I>se5</I>に対して顕著な開花抑制を示す<I>se5/osgi</I>二重変異体の解析から、イネには<I>Hd1</I>非依存的で且つ<I>OsGI</I>依存的な<I>Hd3a</I>の転写誘導経路が存在することを見出した。...

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  • シロイヌナズナ転写因子VOZを介した花成制御機構の解析

    安居 佑季子, 硯 亮太, 向川 佳子, 佐藤 雅彦, 河内 孝之 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2008 (0), 0415-0415, 2008

    ...フィトクロムは植物の主要な光受容体であり、青色光受容体と共に花成を制御している。既知のフィトクロム相互作用因子の多くは、芽生えの植物体を用いて同定されており、生長後期特有の相互作用因子を同定することが重要であると考えた。そこで抽苔時のシロイヌナズナcDNAライブラリーを用い、フィトクロム相互作用因子のスクリーニングを酵母ツーハイブリット法によりおこなった。...

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  • 農業生物資源研究所ニュース 24号

    農業生物資源研究所ニュース 24 2-8, 2007-05-10

    ... -体細胞クローン技術の進展- ・植物科学シンポジウム「植物の総合的理解と生産性向上」の概要 ・平成 18 年度 農業生物資源研究所・遺伝資源研究会  -遺伝資源の国際取引ルールに関する情勢- ・『フィブロイン・セリシンの利用』研究会 ・『ダイズゲノムの解明と活用』~日本の食糧資源の充実化を目指して~ ・日本科学未来館『65億人のサバイバル』に協力 ・国際ナノテクノロジー総合展研究トピックス ・フィトクロム...

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  • シロイヌナズナにおけるフィトクロムとクリプトクロムによる胚軸屈曲制御

    永島 明知, 鈴木 玄樹, 佐治 健介, 黒羽 剛, 藤沢 紀子, 上原 由紀子, 岡田 清孝, 酒井 達也 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2007 (0), 729-729, 2007

    ...光受容体、フィトクロム、クリプトクロム、フォトトロピンは、植物の発達・生育の様々な局面を制御している。胚軸の光屈性ではフォトトロピンが主要な役割を担っているが、フィトクロムやクリプトクロムもこれの調節に関わるものと考えられている。我々は、胚軸の光屈性におけるフィトクロムの機能を調べるために、赤色光照射によって胚軸屈曲が促進される突然変異体、<I>flabby</I>を単離した。...

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  • ヒメツリガネゴケ葉細胞の幹細胞化過程におけるタイムラプスイメージング解析

    佐藤 良勝, 平井 正良, 杉本 渚, 木村 美奈, 長谷部 光泰 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2007 (0), 133-133, 2007

    ...また、単色光照射による実験と青色光受容体であるクリプトクロム遺伝子破壊株を用いた実験から、葉細胞の幹細胞化は光依存的でありフィトクロム、クリプトクロムを介して起きることが明らかになった。さらに、葉細胞の核の大きさを核酸固定染色により調べたところ、切断処理後24時間以内に核の膨潤が認められた。現在、葉細胞の幹細胞化に伴うDNA量の変化を測定し核の膨潤と細胞周期との関係を調べている。...

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  • シロイヌナズナにおいてフィトクロムAによって制御されている一次代謝物のプロファイリング

    岡澤 敦司, Jumtee Kanokwan, 馬場 健史, 福崎 英一郎, 小林 昭雄 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2007 (0), 860-860, 2007

    ...植物は光環境に対応するために数種類の光受容体を用いている.赤色・遠赤色光受容体フィトクロム (phy) は種々の生理応答に関わる重要な光受容体である.本研究では,GC-TOF/MS を用いて野生株とフィトクロムA欠損変異株 (<i>phyA</i>)の脱黄化過程の一次代謝物を網羅的に分析した.野生株と <i>phyA</i> のメタボリック・プロファイルを比較したところ,連続遠赤色光照射後の芽生えにおいては...

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  • シダフィトクロム3における赤色光・青色光同時照射の効果

    鐘ヶ江 健 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2007 (0), 857-857, 2007

    ...ホウライシダで発見されたフィトクロム3(PHY3)は、N末端側が赤色光受容体フィトクロムの光受容部位、C末端側が青色光受容体フォトトロピン全長で構成されるキメラ光受容体である。PHY3の機能解析を行うためにシロイヌナズナのフォトトロピン変異体(<I>phot1-5 phot2-1</I>)にPHY3を導入し、胚軸の光屈性を指標として光生理反応を調べた。...

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  • フィトクロムとフォトトロピンの特性を持つLOV光受容体PHY3

    鐘ヶ江 健 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2007 (0), S056-S056, 2007

    ...ホウライシダで発見されたフィトクロム3(PHY3)は、N末端側が赤色光受容体フィトクロムの光受容部位、C末端側が青色光受容体フォトトロピン全長で構成されるキメラ光受容体である。その構造から、PHY3はフォトトロピンの制御する反応を、青色光だけでなく赤色光でも制御できる光受容体であると考えられる。...

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  • 青色光はリチャードミズワラビ配偶体の雄性化を促進する

    蒲池 浩之, 岩沢 おりえ, Hickok Leslie G., 中山 雅章, 井上 弘 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2007 (0), 547-547, 2007

    ...また,光形態形成に関する突然変異体を用いた実験から,クリプトクロムおよびフィトクロムがこれらの青色光と赤色光の作用にそれぞれ関与することが示唆された。...

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  • イネ フィトクロム変異株を用いた分げつ数制御機構の解析

    稲垣 言要, 廣瀬 竜郎, 譲原 奈津, 須藤 しづ江, 高野 誠 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2007 (0), 236-236, 2007

    ...一方、他の植物の研究からは、植物の密植応答は葉陰で高まる遠赤色光/赤色光の比が主にフィトクロムB(phyB)によって検知されて誘導されることが示されている。そこで、イネにおいて分げつ出現の抑制という形で現れる密植応答がフィトクロム制御下にあるかを、疎植・密植両条件で各種フィトクロム変異株を栽培することで解析した。コントロールとして栽培した日本晴は、密植により分げつの数を有意に減らした。...

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  • イネの開花におけるフィトクロムの役割

    石川 亮, 青木 麻由美, 黒谷 賢一, 清水 久代, 横井 修司, 稲垣 言要, 篠村 知子, 高野 誠, 島本 功 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2007 (0), 384-384, 2007

    ...以上の結果から、イネの開花における概日リズムとフィトクロムBからのシグナルの相互作用について考察したい。...

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  • シアノバクテリオクロム TePixJ の機能・構造解析

    石塚 量見, 福島 佳優, 成川 礼, 嶋田 崇史, 片山 光徳, 伊藤 繁, 池内 昌彦 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2007 (0), 340-340, 2007

    ...以上のことは TePixJ がフィトクロムと同様に C リングと D リングの間で異性化反応を起こすが他の部位が構造的に異なる幾何異性体である可能性が考えられる。...

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  • LOVドメインを有するF-boxタンパク質LKP2

    清末 知宏 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2007 (0), S052-S052, 2007

    ...高等植物は、フィトクロム、クリプトクロム、フォトトロピンの少なくとも3つの光環境センサーを持つが、分子遺伝学的研究や全ゲノム塩基配列の解析から、シロイヌナズナでは、青色光受容体PHOT以外のLOVタンパク質ADO1/LKP1/ZTL、ADO2/LKP2、ADO3/FKF1、PLP/TLPの存在が示されている。...

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  • イネフィトクロムB分子のシグナル伝達機構の解析

    山内 雪香, 松下 智直, 岡 義人, 長谷 あきら, 井澤 毅 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2007 (0), 239-239, 2007

    ...光受容体フィトクロムは、植物の様々な光応答を制御している。松下ら(2003)、岡ら(2003)は、シロイヌナズナのフィトクロムB(phyB)のN末端側651アミノ酸(AtPhyBN651)、さらに短い450アミノ酸(AtPhyBN450)とGFP-GUSとの融合タンパク質がphyBの生理機能を相補出来る事を示し、phyBのシグナル伝達には N末端側450アミノ酸が重要であることを明らかにした。...

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  • 青色光・緑色光によって可逆的光変換するフィトクロム様光受容体の発色団結合様式の解析

    吉原 静恵, 松岡 大介, 直原 一徳, 河内 孝之, 徳富 哲 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2006 (0), 534-534, 2006

    ...フィトクロムは植物の様々な光応答に関わる光受容体だが、近年ではバクテリアのゲノムからも多くのフィトクロム様遺伝子が見いだされている。フィトクロムの特徴として、開環テトラピロールを共有結合し、赤色光吸収型(Pr)/遠赤色光吸収型(Pfr)可逆的光変換する性質が知られている。<br>一方、PixJ1は単細胞性シアノバクテリア<I>Synechocystis</I> sp....

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  • クロロフィル生合成におけるシロイヌナズナ概日時計の役割

    加藤 貴比古, 山篠 貴史, 水野 猛 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2006 (0), 169-169, 2006

    ...これと関連して、最近フィトクロム結合性bHLH型転写因子であるPIL5 (PIF1)がシロイヌナズナにおけるPchlide生合成の負の制御因子であることが報告された。一方我々は、PIL5が時計関連因子PRR1/TOC1と相互作用するbHLHサブファミリー(PIF3、PIF4、PIL6などを含む)の一員であることを報告している。...

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  • 維管束のクリプトクロム2は花芽形成を促進する

    遠藤 求, 望月 伸悦, 鈴木 友美, 長谷 あきら 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2006 (0), 158-158, 2006

    ...花成に重要な光受容体としてフィトクロムとクリプトクロムが知られているが、これらが実際にどの器官/組織で光を受容し花成を制御しているかは不明であった。これまでに、我々はシロイヌナズナにおいてフィトクロムBは子葉の葉肉細胞で花芽形成を制御していることを明らかにした(Endo et al., 2005)。...

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  • フィトクロムドメイン構造と光反応、機能との関連を探る

    松下 智直 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2006 (0), S032-S032, 2006

    ...しかしながら、我々の最近の研究により、phyBがC末端領域からではなくN末端領域からシグナルを伝達することが明確に示され、フィトクロム分子の構造と機能に対するこれまでの考え方を改める必要が生じた。フィトクロム分子のN末端領域にはシグナル伝達や遺伝子発現制御に関与するような目立ったモチーフは存在せず、そのシグナル伝達機構は全く不明である。...

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  • 苔類ゼニゴケにおけるフィトクロムと光形態形成の解析

    片岡 秀夫, 村本 拓也, 大和 勝幸, 河内 孝之 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2006 (0), 722-722, 2006

    ...フィトクロムは植物が持つ主要な光受容体である。本研究では下等植物におけるフィトクロムの機能、性質について知見を得ることを目的とし、苔類ゼニゴケ(<I>Marchantia polymorpha</I>)を用いてフィトクロムと光形態形成の解析を行った。...

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  • 全寄生植物ヤセウツボの赤色/遠赤色光応答

    岡澤 敦司, 和田 悠, Trakulnaleamsai Chitra, 福崎 英一郎, 小林 昭雄 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2006 (0), 740-740, 2006

    ...の赤色/遠赤色光応答について解析した.ヤセウツボの発芽は赤色光によって阻害され,遠赤色光によってこの阻害効果が打ち消されるというフィトクロム応答を示した.また,胚軸の伸長は白色光および遠赤色光による抑制を受けたが,赤色光ではこの抑制が観察されなかった.さらに,白色光および遠赤色光によって,アントシアニン内生量が増加したのに対し,赤色光ではこの増加が観察されなかった.これらの結果は,ヤセウツボでは茎の...

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  • イネの光中断おける光質とフィトクロムの役割

    石川 亮, 篠村 知子, 七夕 高也, 清水 久代, 稲垣 言要, 高野 誠, 島本 功 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2006 (0), 728-728, 2006

    ...また、フィトクロム欠損変異体を用いた解析から光中断においてフィトクロムBが<I>Hd3a</I>遺伝子の発現調節に関係していることが示唆された(Ishikawa et al. 2005)。本発表ではイネの開花におけるフィトクロムの作用を明らかにすることを目的とし、光中断時における光源の波長を限定した実験を行なった。...

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  • <sup>13</sup>C及び<sup>15</sup>N標識によるphy3-LOV2ドメインの振動シグナルの解析

    岩田 達也, 野崎 大, 佐藤 義彰, 佐藤 恭介, 二科 安三, 志賀 潔, 徳富 哲, 神取 秀樹 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2006 (0), 541-541, 2006

    ...我々はホウライシダ フィトクロム3のLOV2ドメイン(phy3-LOV2)を用いて、低温赤外分光法によりその光誘起的構造変化について研究を行ってきた<sup>1, 2</sup>。得られたスペクトルについてより詳細に議論するために13C及び15N標識体を作製し、赤外シグナルの同定を試みた。<br>[2-<sup>13</sup>C]FMN再構成体により、C(2)=O基の変化を明らかにした。...

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  • ビリン色素合成酵素PcyAの基質認識および反応機構

    萩原 義徳, 杉島 正一, 高橋 康弘, 福山 恵一 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2006 (0), 338-338, 2006

    ...高等植物、紅藻類、藍色細菌において、phytobilinはフィトクロムやフィコビリン蛋白質で光受容色素、光合成色素として用いられている。Phytobilinは、ヘムの代謝産物であるビリベルジンΙΧα (BV) からフェレドキシン依存性ビリン還元酵素 (FDBR) によって合成される。...

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  • 植物光受容体フィトクロムのNMRを用いた構造ドメイン解析

    小林 俊達, 西ヶ谷 有輝, 三島 正規, 田畑 亮, 赤木 香予, 酒井 伸也, 加藤 悦子, 高野 誠, 山崎 俊正, 児嶋 長次郎 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2006 (0), 393-393, 2006

    ...赤・近赤外光受容体であるフィトクロムは、約1200残基の巨大分子である。フィトクロム内の約650残基からなるN末端ドメインは光のセンシング及びシグナル伝達に関与し、約550残基からなるC末端ドメインはフィトクロムの二量体化及び核移行に関与する。...

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  • イネのフィトクロム突然変異体の解析

    高野 誠, 稲垣 言要, 謝 先芝, 清田 誠一郎 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2006 (0), 394-394, 2006

    ...イネには3種類のフィトクロム分子種(phyA, phyB, phyC)が存在する。イネにおけるフィトクロムの機能を明らかにする目的で、すべてのフィトクロム突然変異体を単離し、さらにそれらを交配して2重、3重突然変異体を作製した。それらの形質を比較・解析することにより、各フィトクロム分子種の独自の機能や相互作用に関する様々な知見が得られた。...

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  • シダフィトクロム3の機能解析

    鐘ヶ江 健, 倉本 千裕, 林田 恵美, 和田 正三 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2006 (0), 395-395, 2006

    ...ホウライシダで発見されたフィトクロム3(PHY3)は、N末端側が赤色光受容体フィトクロムの光受容部位、C末端側が青色光受容体フォトトロピン全長で構成されるキメラ光受容体である。...

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  • シュートへの遠赤色光照射による根の遺伝子発現調節機構の解析

    奈良 久美, 永坂 厚, 山下 日鶴, 石川 春樹, 鈴木 均 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2006 (0), 398-398, 2006

    ...これらのFR応答が、植物体の地上部(シュート)または地下部(根)のどちらで光が受容されて引き起こされるのかを特定するために、野生型株やフィトクロム突然変異体を用いて、シュートや根のいずれかにFR照射をして発現解析を行った。その結果、シュートから根に輸送された何らかのシグナルが、FRに応答した<i>TIP2;2</i> mRNAの減少に関与することが示唆された。...

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  • 日本植物生理学会賞 葉緑体光定位運動の光受容体と運動機構の解析

    和田 正三 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2006 (0), A1-A1, 2006

    ...一方隠花植物は青色光に加えて、赤色光も同時に利用する場合が多く、ホウライシダでは、フォトトロピンに加えてフィトクロムとフォトトロピンが融合したキメラ光受容体フィトクロム3が赤色光受容体として働いている。その結果白色光を非常に効率良く吸収することが出来る。葉緑体光定位運動に働く光受容体は、植物群によって多様である。...

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  • 赤・遠赤色光可逆反応を青・緑色光可逆反応に作り替える、PixJ1の不思議

    吉原 静恵 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2006 (0), S033-S033, 2006

    ...フィトクロムは植物の様々な光応答に関わる光受容体だが、近年ではバクテリアのゲノムからも多くのフィトクロム様遺伝子が見いだされている。フィトクロムの特徴として、保存されたGAFドメインに開環テトラピロールを共有結合し、赤色光吸収型(Pr)と遠赤色光吸収型(Pfr)の間を可逆的に変換する性質が知られている。<br>単細胞性シアノバクテリア<I>Synechocystis</I> sp....

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  • ホウライシダ仮根細胞における負の光屈性

    坪井 秀憲, 和田 正三 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2006 (0), 724-724, 2006

    ...ホウライシダでは赤色光による光屈性反応は、フィトクロムの色素団結合部位とフォトトロピンが融合したキメラ光受容体フィトクロム3によって制御されている。我々は最近ホウライシダの胞子発芽時に最初に出現する仮根が負の光屈性を示すことを発見し解析を行った。...

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  • トマト芽生えの緑化過程で起こる光応答フック巻き込み反応とその意義

    七條 千津子, 高橋 美貴, 永利 友佳理, 鶴見 誠二, 田中 修, 橋本 徹 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2006 (0), 742-742, 2006

    ...<br> 光によるトマト芽生えのフック巻き込み反応に関して我々が得ている知見は、1)光受容体はフィトクロムであり、赤色光(R)と遠赤色光(FR)のいずれもフックを巻き込ませる。FRの光受容体はphyAである。2)フィトクロムPfrによるフックを巻き込みにはオーキシンが必要である。3)エチレン及びジベレリンはフックを開く作用を持つが、Pfrはフック部でのエチレン生成を抑える、などである。...

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  • <I>phyB N-terminal domain signaling</I> (<I>pns</I>) 変異体のスクリーニングと解析

    小塚 俊明, 松下 智直, 岡 義人, 長谷 あきら 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2006 (0), 725-725, 2006

    ...フィトクロムB(phyB)は、植物の生理機能や形態形成制御に大きく関与しており、植物の光環境応答にとって重要なシグナルである。しかしながら、phyBシグナル伝達の分子メカニズムの多くは明らかになっていない。そこで、我々は新たなphyBシグナル伝達因子の発見と、その分子機構解明を目的として研究を進めている。...

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  • イネ幼植物体の種子根生育におけるフィトクロムの作用

    清水 久代, 七夕 高也, 謝 先芝, 稲垣 言要, 高野 誠, 篠村 知子 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2006 (0), 727-727, 2006

    ...フィトクロム欠損変異体を使った単色光照射実験、ウエスタンブロッティングによる根のフィトクロムタンパク質の検出、および光の局所的な照射実験の結果から、種子根に存在するフィトクロム分子が光を受容して種子根の伸長抑制の生理反応を調節することがわかった。フィトクロム分子種の根の光形態形成における役割分担様式の特徴を考察する。<br>本研究は、農水省プロジェクトIP1006の委託を受けて実施した。...

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  • イネ概日時計関連突然変異体の同定と解析

    井澤 毅, グプタ ミーヌ, 矢野 昌裕 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2005 (0), 291-291, 2005

    ...我々の解析から、フィトクロムの発色団の合成酵素の変異体で、日長に関わらず花芽誘導を起こすイネ<I>se5</I>早咲き変異体における概日時計の挙動は正常であることが分かっている。そこで、<I>se5</I>の早咲き形質に影響を与える変異体を同定することで、イネの概日時計関連遺伝子の突然変異体を単離できるのではと考えた。...

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  • 遺伝学的手法によるフィトクロムB分子内シグナル伝達部位の同定

    岡 義人, 松下 智直, 望月 伸悦, 長谷 あきら 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2005 (0), 245-245, 2005

    ...さらにこの領域は、一部のバクテリオフィトクロムではタンパク質間相互作用に関与すると考えられるPASドメインとして認識されており、今回変異の見つかったアミノ酸残基の多くはバクテリオフィトクロムにおいても高度に保存されていた。以上の結果から、この領域がphyBシグナル伝達に直接関与することが示唆された。...

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  • 青色光/緑色光可逆的光変換するフィトクロム様光受容体の発色団探索

    吉原 静恵, 松岡 大介, 直原 一徳, 河内 孝之, 徳富 哲 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2005 (0), 315-315, 2005

    ...フィトクロムは植物の様々な光応答に関わる光受容体だが、近年ではバクテリアのゲノムからも多くのフィトクロム様遺伝子が見いだされている。フィトクロムの特徴として、開環テトラピロールを共有結合し、赤色光吸収型(P<SUB>r</SUB>)/遠赤色光吸収型(P<SUB>fr</SUB>)可逆的光変換する性質が知られている。...

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  • イネの光中断におけるフィトクロムの役割

    石川 亮, 高橋 靖幸, 石塚 徹, 横井 修司, 稲垣 言要, 篠村 知子, 高野 誠, 島本 功 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2005 (0), 566-566, 2005

    ...しかしながらこれらどのフィトクロムが光中断に重要であるかはわかっていない。本研究ではイネにおけるフィトクロムの変異体を用いた光中断実験から、フィトクロムがイネの開花に与える効果について考察する。...

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  • 時系列画像計測法によるイネフィトクロム変異体の分げつ期成長解析

    清水 久代, 石塚 徹, 七夕 高也, 高野 誠, 稲垣 言要, 篠村 知子 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2005 (0), 567-567, 2005

    ...イネフィトクロム変異体の生育を、本システムにより時系列画像として記録し、新しい葉が出現する時間周期(新出周期)や伸長速度を計測した。長日条件(14hLight30°C/10hDark25°C)の場合、日本晴(WT)では主稈第5葉から第11葉の新出周期はほぼ一定の値を示し、平均84±4.5 hだった。フィトクロムA(<I> phyA </I>)変異体はWTより約12 h短い新出周期を示した。...

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  • ホウライシダフィトクロム3の情報伝達へのリン酸化反応の関与

    河合-豊岡 博子, 鐘ヶ江 健, 和田 正三 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2005 (0), 571-571, 2005

    ...ホウライシダフィトクロム3(phy3)は、フィトクロムとフォトトロピンの構造を併せ持つキメラ光受容体であり、赤色光依存の光屈性・葉緑体光定位運動に機能する。我々は、phy3のフォトトロピン相同領域に存在するセリン/スレオニンキナーゼドメインがphy3の情報伝達に寄与するか否かを調べるため、生化学的・生理学的解析を行った。まず、phy3のキナーゼドメインのリン酸化能を検証した。...

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  • フィコエリスロビリンをフィトクロム発色団として持つシロイヌナズナの解析

    村本 拓也, 金本 浩介, Terry Matthew J., 河内 孝之 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2005 (0), 570-570, 2005

    ...PEBは発色団としてフィトクロムと結合するが、フィトクロムの立体構造変換と維持に必要なC15位C16位間の二重結合を欠くため、フィトクロムの立体構造が光変換しないことが示されている。我々は植物の生育におけるフィトクロム発色団の構造の役割を知るために、PΦBを持たない<I>hy2</I>変異体にPEB合成系の遺伝子を導入したフィトクロム発色団改変植物体(PEB植物体)を作製した。...

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  • イネ フィトクロムB PAS1ドメインの構造生物学的研究

    小林 俊達, 三島 正規, 田畑 亮, 赤木 香予, 酒井 伸也, 加藤 悦子, 高野 誠, 山崎 俊正, 児嶋 長次郎 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2005 (0), 569-569, 2005

    ...<br>フィトクロムは大きく二つのドメインに分けられる(N-及びC-末端ドメイン)。これまでの研究から、C-末端ドメイン中のPASドメインを含む領域のミスセンス変異の多くは、核内移行阻害といったフィトクロム機能失活に関与することが明らかとなっている。しかしながらPASドメインを含めたフィトクロムに関する生化学的・構造学的知見に関しては未だ乏しい。...

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  • シロザ葉柄の屈曲について

    藤田 佳子, 高木 慎吾, 寺島 一郎 日本生態学会大会講演要旨集 ESJ52 (0), 574-574, 2005

    葉の空間配置の調節は、植物全体の受光量に大きく影響を与える。この調節には葉柄の屈曲が関わっており、屈曲による葉面の向きの変化と受光量の変化との間には良い相関関係がある。一方、屈曲のメカニズムについては良くわかっておらず、一般的には茎の光屈性と同様な現象と考えられている。われわれはシロザ (<i>Chenopodium album</i> L.) …

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  • 埋土種子がもつ過去に植生下に置かれた記憶による信頼に足るギャップシグナルの要求

    本田 裕紀郎, 伊藤 浩二, 加藤 和弘 日本生態学会大会講演要旨集 ESJ52 (0), 570-570, 2005

    ...これらのことは、過去に植生下で緑葉透過光を受けた経験は、種子のフィトクロームに「過去の記憶」として保持され、その記憶をもたずに土壌中に取り込まれた種子よりも、発芽は慎重になり、より信頼性の高いギャップシグナルを要求する可能性があることを示唆している。さらには、緑陰効果感受性は光および変温幅の要求レベルを上昇させる効果をもつことも認められた。...

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  • 光質によりシロイヌナズナ下胚軸のジベレリン反応性は変化する

    平井 正良, 雨木 若慶 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2005 (0), 417-417, 2005

    ...シロイヌナズナの下胚軸伸長はジベレリン(GA)や光によって制御されることが既に知られている.フィトクローム系では赤色光,遠赤色光,クリプトクロム系では青色光が関与する.しかしながら,その他の単色光,特に黄色光の影響はまだ明らかになっていない.本研究では,GAとウニコナゾールを単独もしくは併用添加した培地にシロイヌナズナの種子を播種し,様々な単色光照射下または暗黒下で培養し,下胚軸の成長を評価した.その...

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  • イネ・フィトクロム三重突然変異体の解析によって見えてきたフィトクロムの多面的な機能

    高野 誠, 謝 先芝, 稲垣 言要, 篠村 知子 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2005 (0), S12-S12, 2005

    ...イネには3種類のフィトクロム分子種(phyA, phyB, phyC)が存在する。私たちは、イネにおけるフィトクロムの機能を明らかにする目的で、すべてのフィトクロム突然変異体を単離し、さらにそれらを交配して2重、3重突然変異体を作製した。それらの形質を比較・解析することにより、それぞれのフィトクロム独自の機能や相互作用に関する様々な知見が得られた。...

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  • フィトクロム発色団の遺伝的改変による発色団構造と光生理応答の解析

    河内 孝之, 嘉美 千歳, 小林 聡和, 向川 佳子, 村本 拓也 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2005 (0), S10-S10, 2005

    ...このPCYA1の応答は消灯前に遠赤色光照射処理を行うと失われることから、発色団構造の違いによってフィトクロムBの暗反転速度がWTと異なると考えられた。この知見は大腸菌における組換えホロフィトクロム発現系を利用したフィトクロムの分光学的解析により支持されたので、併せて報告する。...

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  • フィトクロムの細胞内シグナル伝達機構再考

    松下 智直, 岡 義人, 長谷 あきら 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2005 (0), S11-S11, 2005

    ...このような背景の中、最近我々の研究により、フィトクロムの最も主要な分子種であるフィトクロムB(phyB)が核内においてN末端領域からシグナルを伝達することが明らかになり、フィトクロム分子に対するこれまでの考え方を改める必要が生じた。フィトクロム分子のN末端領域にはシグナル伝達や遺伝子発現制御に関与するような既知のモチーフは存在せず、そのシグナル伝達機構は全く不明である。...

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  • イネ・フィトクロムC末端ドメインの立体構造と分子機能

    児嶋 長次郎 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2005 (0), S08-S08, 2005

    ...我々は未だ明らかとなっていないフィトクロムの核内移行シグナルやNuclear Body形成機構を解明するために、フィトクロムのC-末端ドメインの構造生物学研究を進めてきた。今回NMRを用い、イネ由来フィトクロムBの2つのPASドメインの溶液構造の決定に成功したので、その詳細を報告する。...

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  • フィトクロム発色団の化学合成と再構成フィトクロムの機能

    猪股 勝彦 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2005 (0), S09-S09, 2005

    ...今後,Pr, Pfrで固定されたフィトクロムの研究が可能になると思われる。このように,フィトクロム研究における有機合成化学的アプローチは,極めて有効であることが明らかとなった。...

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  • シロイヌナズナの根の緑化における、フィトクロムとクリプトクロムの相乗的相互作用

    宇佐見 健, 松下 智直, 望月 伸悦, 鈴木 友美, 近藤 真紀, 西村 幹夫, 長谷 あきら 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2005 (0), 247-247, 2005

    ...本研究では、この青色光応答に関して、様々な光受容体の変異体を用いて、フィトクロムとクリプトクロムの関与についてさらに詳しく解析した。<br> フィトクロムA(phyA)とフィトクロムB(phyB)の両方を欠く突然変異体を調べたところ、この変異体では青色光に対する反応がほぼ完全に失われていることが分かった。...

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  • シロイヌナズナのフィトクロムAのシグナル伝達と光依存的分解の細胞内部位

    桐生 幸歩, 岡 義人, 小鍜治 敬生, 松下 智直, 鈴木 友美, 望月 伸悦, 長谷 あきら 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2005 (0), 246-246, 2005

    ...これらの結果はフィトクロムが核内で機能するという従来の考えがphyAでも成り立つことを示唆している。また、免疫化学的解析によると光依存的分解についてはAPAGLとAPAGEで大差なく、このことから核と細胞質で同様に分解が行われていることが示唆された。...

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  • 好熱性ランソウ<I>Thermosynechococcus elongatus</I> BP-1の走光性の光受容体候補の解析

    星 章子, 大西 賢司, 近藤 陽一, 沓名 伸介, 眞鍋 勝司 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2005 (0), 316-316, 2005

    ...しかし、この候補の中に高等植物フィトクロムのようにフィトクロムドメインを持つものはなかった。<br> 我々は上記5個の候補の他に、GAFドメインを持つフィトクロム様タンパクをコードする<I>tlr1215</I>遺伝子にも着目し、破壊株を作製した。走光性の作用スペクトルを岡崎大型スペクトログラフを用いて測定したところ、この破壊株では赤色光域特異的に走光性の活性が減少していた。...

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  • 2次元時系列画像解析によるイネ・フィトクロムの生理機能解析

    篠村 知子 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2005 (0), S13-S13, 2005

    ...さらに栄養成長期におけるイネ・フィトクロム変異体の成長パターンを、主稈の葉の新出周期や伸長速度により比較した。phyA変異体とphyB変異体では葉の新出周期や伸長速度がWTとは異なり、これらの特徴は開花制御との関連が示唆された。イネ・フィトクロムの生理機能を時間分解能高く解析することで、シグナルネットワークの経時的な消長や交代などの相互関係理解へと展開させる道筋を議論したい。...

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  • シロイヌナズナ葉肉細胞プロトプラストでの全寄生植物ヤセウツボ由来フィトクロムAの一過性発現

    岡澤 敦司, Trakulnaleamsai Chitra, 福崎 英一郎, 小林 昭雄 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2005 (0), 564-564, 2005

    ...我々は,光合成を行わない植物における光シグナル伝達経路が,光合成植物のものとどの程度異なっているかを明らかにすることで,植物の光シグナル伝達に関して新しい知見を得ることを目的として研究を行っている.これまでに,全寄生植物ヤセウツボよりフィトクロムA (<I>PHYA</I>) 相同遺伝子 (<I>OmPHYA</I>) を単離し,この遺伝子のコードするタンパク質中に光合成植物で高度に保存されている...

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  • 全寄生植物ヤセウツボにおけるフィトクロムの機能解析

    岡澤 敦司, 和田 悠, Trakulnaleamsai Chitra, 福崎 英一郎, 米山 弘一, 竹内 安智, 小林 昭雄 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2005 (0), 563-563, 2005

    ...本研究室ではすでに全寄生植物ヤセウツボのフィトクロム A 遺伝子の単離,同定に成功している. 本発表ではヤセウツボ中でフィトクロム A がタンパク質レベルで発現していることを確認したので報告する. 圃場にてアカクローバーに寄生させ,一週間暗所で生育させたヤセウツボよりタンパク質を抽出し,亜鉛染色法を用いてフィトクロム A タンパク質の発現を確認した....

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  • イネにおける3種類のフィトクロムの存在様式

    Xie Xianzhi, Takano Makoto 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2005 (0), 568-568, 2005

    Rice phytochrome family is comprised of three members, phyA, phyB and phyC. We analyzed relative levels and interactions of three phytochromes in rice (<I>Oryza sativa </I> cv. Nipponbare). Percent …

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  • イネACC oxidaseのフィトクロムを介した発現制御

    清田 誠一郎, 謝 先芝, 岩本 政雄, 高野 誠 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2005 (0), 577-577, 2005

    ...現在、フィトクロムによるACO遺伝子の発現制御機構の解析を進めている。...

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  • クロロフィル生合成制御におけるシロイヌナズナ概日時計関連因子の役割

    加藤 貴比古, 藤森 徹, 山篠 貴史, 水野 猛 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2005 (0), 445-445, 2005

    ...最近これと関連して、フィトクロム結合性のbHLH型転写因子PIF1が黄化芽生えにおけるクロロフィル合成の負の制御因子であることがシロイヌナズナにおいて報告された。我々はこの報告に強い興味を持った。なぜならば、PIF1は我々が概日時計構成因子PRR1/TOC1と相互作用することを報告したbHLH因子群の一つであるPIL5と同一だからである。...

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  • シロイヌナズナの根における水チャネル遺伝子の遠赤色光応答

    永坂 厚, 奈良 久美, 石川 春樹, 山下 日鶴, 孫 強, 鈴木 均 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2004 (0), 071-071, 2004

    ...<br>現在,このFR光応答にかかわる光受容体を特定するためにフィトクロム変異体を用いたノザン解析を進めている.また,シロイヌナズナにおける水動態の経時的変化を解析するためにMRIを用いた研究を進めており,これらの結果も合わせて報告する.<br><sup>1)</sup> Sato-Nara et al., 2003, Plant Cell Physiol. 44 suppl.: 150...

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  • 全寄生植物 <i>Orobanche minor</i> 由来フィトクロム A 相同遺伝子の諸性質

    岡澤 敦司, Trakulnaleamsai Chitra, 福崎 英一郎, 米山 弘一, 竹内 安智, 小林 昭雄 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2004 (0), 069-069, 2004

    ...我々は,光合成を行わない植物における光シグナル伝達経路が,光合成植物のものとどの程度異なっているかを明らかにし,植物の光シグナル伝達に関して新しい知見を得ることを目的として研究を進めている.本発表では,全寄生植物 <i>Orobanche minor</i> よりフィトクロム A (<i>PHYA</i>) 相同 cDNA を単離し,そのキャラクタリゼーションを行った結果に関して報告する.圃場にてアカクローバー...

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  • 細胞内運動の定量的解析

    高木 慎吾 PLANT MORPHOLOGY 16 (1), 11-19, 2004

    Summary: In plant cells, various kinds of cytoplasmic particles exhibit active intracellular movements. To elucidate the regulatory mechanism for these movements, several approaches have been …

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  • ジベレリンを介した環境依存的な発芽制御メカニズム

    山口 信次郎 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2004 (0), S091-S091, 2004

    ...例えば,GAの活性化段階を触媒するGA3位酸化酵素をコードする<I>AtGA3ox1</I>遺伝子は,フィトクロムを介して光可逆的に制御されると同時に、発芽に促進的に働く低温処理によって顕著な誘導を受ける。また、<I>AtGA3ox</I>の転写産物は種子中の特異的な細胞種に集中的に発現するが、その空間的な分布は種子のおかれた光・温度条件により変化する可能性が示された。...

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