民進党代表選への立候補を表明している枝野幸男前幹事長は8日、国会内で記者会見し、選挙戦で打ち出す基本政策を発表した。「多様性を認め合い『お互いさま』に支え合う日本」を掲げ、医療、介護や子育て支援の充実を訴える。
菅直人内閣の官房長官として、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故に対応した経験から、「原発ゼロ法案」を年内にも国会に提出する考えも示した。党方針の「2030年代原発ゼロ」の年限前倒しも検討するという。
憲法改正に関しては、9条1、2項を維持した上で自衛隊の存在を明記する安倍晋三首相の改憲案に反対姿勢を示す一方、「必要な条文改定にはしっかりと取り組む」と明言した。
一方、赤松広隆前衆院副議長が束ねる旧社会党系グループは8日の会合で、代表選で枝野氏を支援することを決めた。代表選は枝野氏と前原誠司元外相の対決が軸となる見通しだ。