ウクライナ、困難な戦況で前進 ルーマニア情勢にも言及―NATO事務総長
【ブリュッセル時事】北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は7日、ブリュッセルで開かれた欧州議会の外交委員会に出席し、ウクライナ軍によるロシアへの反転攻勢について「激しく困難な戦いだが、前進している」と述べた。西側諸国による支援の重要性を改めて強調した。
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ウクライナ軍の反攻は6月上旬に始まったが、遅れも指摘されている。ストルテンベルグ氏は、「期待したほどではないかもしれないが、1日に数百メートルほど、徐々に足掛かりを得ている」と指摘した。「ウクライナ支援はわれわれの責任だ」とも訴えた。
ウクライナの隣国ルーマニアで、ドローンの破片とみられる物体が見つかったことにも言及した。NATOとしても警戒を強める一方で「ロシアによる意図的な攻撃を示すような情報は持ち合わせていない」と説明した。