「ビッグモーターより悪質」と批判殺到!ペット業者めぐる新潮報道、ペットショップの生体販売は禁止すべき?写真はイメージです Photo:PIXTA

悪質なペット業者は以前から問題視されているものの、根絶に至らないもどかしさがある。そんな中で出たのが、週刊誌のある告発記事だ。(フリーライター 武藤弘樹)

告発された最大手ペットショップチェーン

 短期間で急成長を遂げ、今やペットショップ関連業界・国内最大手の一角となった「Coo&RIKU」(クーアンドリク)に、今厳しい批判の目が向けられている。きっかけとなったのはデイリー新潮から出された複数の告発記事で、もしそれらが事実なら許されざる内容であり、「企業ぐるみで裏で相当悪事を働いている」という点でビッグモーターの件を彷彿(ほうふつ)とさせる。「命を軽んじている」という点でクーアンドリクの方が悪質だと主張する人もいる。
 
 筆者は犬や猫を、比喩でなくそのまま天使だと思っているので、その神聖な存在に非道な扱いを施す者には、一刻でもはやく破滅が訪れてほしいと願っている。しかし、告発の内容がまだ事実だと確定していない段階で、世論の勢いに乗じてクーアンドリクをたたくわけにはいかない。
 
 そこで今回は、デイリー新潮の告発記事が伝えるような企業が仮に本当にあったとして、その企業にはどのような処分や制裁が下る可能性があるのかを記したい。また、本件をきっかけに再びよく聞かれるようになったペットの生体展示販売禁止を求める声や、来年から生体展示販売が禁止となるフランスの実情などについても記事内で触れるつもりである。