【J1名古屋】連敗の悪夢は覚めず…30年ぶり開幕3戦『0点』の”冷たい現実”に長谷川健太監督「非常に悔しい」
2024年3月9日 20時06分
◇9日 J1リーグ第3節 新潟1―0名古屋(デンカS)
名古屋は新潟に敗れ、2000年以来で、全20チーム中唯一の開幕3連敗となった。
連敗の悪夢は覚めなかった。長谷川健太監督は「また0点で負けて非常に悔しい。サポーターに早くゴールを、という思いは選手も同じ」と声を落とした。開幕3戦を終えて無得点だったのは、1994年以来。トンネルを抜け出せなかった。
後半43分、相手のシュートにDF内田が足を伸ばして当てたボールが、山なりの軌道となってゴールに吸い込まれた。「自分の後ろにも相手がいて、少しどっちに行くか迷ったのもある。中途半端になってしまった」。不運な決勝被弾にも、内田は責任を背負い込んだ。
この日新潟に吹いた風のごとく冷たい現実。原因は、リーグ開幕から3試合沈黙が続く攻撃にある。ユンカーは故障でメンバー外。指揮官は山中に代えて攻撃で動きを出せる和泉を左サイドへ。加えて「右サイドを活性化させたい」と内田を3バックの右に置いた。
しかし、メンバーチェンジの副作用か、前半は自陣からつなぐ場面でミスが目立ち、チャンスをつくれず。指揮官は「リスクをかけずにバンバン蹴っちゃえばいい、というわけでもない。ミスしながらも最終ラインが(つなぐプレーに)慣れてもらうしかない」とがまんを語る。
手応えがあったとすれば、後半25分。右サイドの内田、MF久保からFW山岸をへてサイドチェンジし、MF和泉のシュートが惜しくも枠をそれた。「逆サイドは空いている感覚は持っていた」と和泉。「試合を通じて相手が嫌がっているものを、もっとチームとして明確に出していければ」と悔やんだ。
ランゲラックは「チームとして積み上げていることを続け、もっとエネルギーを持って日々の練習に取り組むこと。この状況は好転させられる」と必死に前を向いた。リーグ戦が終わるころに笑って振り返るためには、今が踏ん張り時だ。
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