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津波で転覆の車両撤去 JR常磐線・新地駅

2011年4月17日

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重機を使って解体撤去作業が進められるJR常磐線の車両=16日午後、新地町、橋本弦撮影

 東日本大震災で大津波に襲われて転覆したJR常磐線の電車の撤去作業が16日、JR新地駅(新地町)であった。作業員らはホームから70〜80メートル押し流されたステンレス製の車両を重機で切断し、次々と大型トラックに積み込んだ。

 JR東日本によると、転覆したのは仙台発原ノ町行き普通列車(4両編成)。新地駅に停車していた3月11日午後2時46分、大きな揺れに襲われ、間もなく500メートルほど離れた海から津波がきた。乗員乗客43人は避難して無事だったが、1両35〜40トンもある車両はすべてのみ込まれた。駅舎は跡形もなくなり、線路と跨(こ)線橋も折れ曲がった。

 被災後、町から列車の撤去要請があったのを受け、同社の契約業者が14日から作業を始めたという。同社仙台支社は「撤去に1カ月かかり、地元に迷惑をかけた。復興の足がかりにしたい」としている。

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