オウム

6人それぞれの贖罪 水墨画で実母への思い

「誇り高き母」と題された岡崎一明元死刑囚の水墨画=埼玉県内で2018年7月16日、伊藤直孝撮影
「誇り高き母」と題された岡崎一明元死刑囚の水墨画=埼玉県内で2018年7月16日、伊藤直孝撮影

 オウム真理教事件は26日、死刑が確定した教団元幹部ら13人の刑執行を終えた。今回の6人の死刑囚は、いずれも執行が近いと受け止め、贖罪(しょくざい)の思いを抱えて自身と向き合う姿もあった。

 「もう時間がない。絵画や手記に一分でも一秒でも集中するつもりです」。教団の古参幹部だった岡崎(現姓・宮前)一明死刑囚は今月9日、支援者に手紙で心境を明かした。獄中では水墨画に傾倒。刑執行後は拘置所による遺骨の処分を望んでいた。

 岡崎死刑囚は死刑確定後の2008年ごろから「言葉以外でないと表現できない」と筆ペンで山河や鳥を描き始めた。10年に公募展に出品した「誇り高き母」と題する絵は、米先住民族の母子を描き、生後間もなく生き別れた実母への思いをうかがわせた。

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