大相撲夏場所千秋楽(27日、両国国技館)来場所の幕下転落が濃厚となっている元大関で十両の照ノ富士(26)が幕下天風(26)に寄り切られ、9敗(6休)で1勝も挙げられず、場所を終えた。左膝の負傷で4日目から休場していたが11日目に再出場したが白星は遠かった。
師匠の伊勢ケ浜親方(57)=元横綱旭富士=は、「まだ若い。幕下に落ちたから『じゃあ、やめます』という話にはならない」とまな弟子の現役続行を明言した。昭和以降で大関経験者が幕下に落ちた例はないが、「関係ない。しっかり直して出直せばいい」と前を向いた。照ノ富士は左膝の痛みに加え、最近は糖尿病に加え腎臓結石も患っている。「膝はだましだまし、腎臓はやってみないとわからない」と治療方針を示した。名古屋場所出場に関しては、「状態を見てみないと答えは出ない」と明言を避けた。